「駅名で読む 江戸・東京」(大石 学)

 

ふらっと本屋に立ち寄ったときに、
特に読みたいわけでもなかったけれど、まぁこれもついでに、、という感じで買った本。

何かここ数年、この手の本がすごく多くて、このブログでも結構紹介してきた。

これも別に目新しいわけでもなく、
ごく一般的な、どちらかというとお堅い、地名のルーツを探る本。

ただ確かに、駅名という着眼点は鋭くて、
市区町村合併などで、地名として消えてしまったものでも、
駅名としては残っている場合も多い。

あまり詳しくはないけれど、
駅名というのはそんなにコロコロと変わるものではないのだろう。

「向ヶ丘遊園」とか「都立大学」とか、
御本尊がなくなってしまっても駅名はそのままである。

この本では取り上げられていなけれども、
東京の地下鉄には、新宿三丁目、四谷三丁目、本郷三丁目、志村三丁目、と、
なぜか「三丁目」が付く駅名が多かったり、
駅名についてあれこれ考えると、結構暇つぶしになる。

※これは余談だけれど、先日飯田橋駅のホームで、小学生ぐらいの子が母親に、
「いいだばしがあるってことは、わるいだばしもあるの?」と聞いていた。
なかなかの発想である。

今回読んでみて、なるほどと思った駅名は、
越中島、羽村、小平、芦花公園、など。

行政がセンスのないネーミングを乱発するのは避けられそうにないから、
せめて駅名ぐらいは、昔の名残をとどめておいてほしいと思う。