@東京ミッドタウン・デザインハブ。
ポスターほど楽しいメディアはない。
江戸の浮世絵然り、カッサンドルの気品漂う名作然り、
ポスターは、時代の反映と洗練されたデザイン、
そして凝縮されたメッセージからなる。
個人的なお気に入りは、ルミネやパルコのような商業施設、
それも特に女性向けのもの、
それと、シャネルやクロエのようなファッションブランドのポスター。
やはり流行に敏感をターゲットにしたものの方が、
ポスターとしてのレヴェルが高くなるわけで、
某サイトでシャネルのポスターが1枚7,000円ほどで売られているのも、納得がゆく。
パリで地下鉄やRERに乗って思ったのだが、
とにかく日本の駅や電車は広告だらけ。
中には、おっ、と思うようなポスターもあるので、それはそれでよいのであるが、
これが別の国だったら、あっという間に盗まれるのだろうなと思う。
以前、どなたかデザイナーの方が、
「ぜひ、ポスターを盗んでください」と言っていたが、
デザイナーからすれば、自分の作ったポスターが盗まれるのは、
ある意味光栄なことだろう。
優れたポスターには、優れたキャッチコピーがつきもの。
それらをじっと眺めながら、発信されるメッセージやストーリーを読み解くのは、
テレビなんかを見るより、よっぽど面白い。
ポスターは、「考えさせてくれるメディア」である。