日本のグラフィックデザイン2013

@東京ミッドタウン・デザインハブ。

ポスターほど楽しいメディアはない。

江戸の浮世絵然り、カッサンドルの気品漂う名作然り、
ポスターは、時代の反映と洗練されたデザイン、
そして凝縮されたメッセージからなる。

個人的なお気に入りは、ルミネやパルコのような商業施設、
それも特に女性向けのもの、
それと、シャネルやクロエのようなファッションブランドのポスター。

やはり流行に敏感をターゲットにしたものの方が、
ポスターとしてのレヴェルが高くなるわけで、
某サイトでシャネルのポスターが1枚7,000円ほどで売られているのも、納得がゆく。

パリで地下鉄やRERに乗って思ったのだが、
とにかく日本の駅や電車は広告だらけ。

中には、おっ、と思うようなポスターもあるので、それはそれでよいのであるが、
これが別の国だったら、あっという間に盗まれるのだろうなと思う。

以前、どなたかデザイナーの方が、
「ぜひ、ポスターを盗んでください」と言っていたが、
デザイナーからすれば、自分の作ったポスターが盗まれるのは、
ある意味光栄なことだろう。

優れたポスターには、優れたキャッチコピーがつきもの。

それらをじっと眺めながら、発信されるメッセージやストーリーを読み解くのは、
テレビなんかを見るより、よっぽど面白い。

ポスターは、「考えさせてくれるメディア」である。

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