
大東亜戦争については、
そもそも日本に、
最初から勝ち目など、
あるわけがなかったのだが、
しかしそれを前提としても、
戦況や政策の推移には、
仮に負けるにしても、
なぜあのような判断に至ったのかと、
首をかしげざるを得ない局面が、
数多く存在している。
本書では、特に日本軍の、
「組織としてのあり方」に焦点を当て、
前半では、
ノモンハン事件、ミッドウェー作戦、ガダルカナル作戦、
インパール作戦、レイテ沖海戦、沖縄戦の、
6つの作戦の失敗原因について、
細かく分析している。
後半では、それらを総括し、
日本軍、特に上層部の、
無能・無責任・無策・無謀ぶりを、
客観的に論じている。
組織としての日本軍が、
イケてなかった点としては、
以下のようなものだろう。
・現場の勝手な判断
・タテマエの重視
・属人的な知識・戦略
・コンティンジェンシープランの欠如
・場当たり的な作戦
いずれも、
現代の政治や企業の世界にも、
そのまま通ずるものであり、
悲しいことに、
日本の社会は、
敗戦からそれほど多くを、
学んでいないのではなかろうか。