ミケランジェロ展 天才の軌跡

今回の見どころは、4Kカメラによるシスティーナ大聖堂の「最後の審判」と天井画。

大スクリーンと鮮明な映像で、臨場感たっぷりに鑑賞できる。

特に天井画に関しては、18mの高さの足台に乗り、上を向きながら描き上げるという、
まさに超人的な仕事であることを、あらためて実感させられ、
「ミケランジェロは彫刻家だから・・・」などとは、言えなくなってくる。
感服するしかない。

その他には、数多くのスケッチや手紙が展示のメインなのだが、
手元での地道なスケッチ・習作が、あのような壮大な作品へと昇華していく過程を考えると、
創作活動とはいかにあるべきか、ということまでも考えさせられ、
なかなか意義深い企画だと思った。

そうであるのも、やはりミケランジェロが美術史上五本の指には入るであろう天才だからであって、
彼とレオナルドとが、同じ時代に活躍していたというのは、
運命の皮肉というべきか奇跡というべきか、

とにかく「画家」でも「彫刻家」でも「建築家」でもなく、
真に「芸術家」と呼べる2人のうちの1人がミケランジェロであることは、疑いようもない。

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