新内節

義太夫の稽古が終わって、猛暑の中、深川江戸資料館へ急行。

「蘭蝶」とか「明烏」は好きな曲なのに、
恥ずかしながら新内をLiveで聴くのはこれが初めてで、
また、新内の演奏はそんなに頻繁に行われるわけでもないため、
資料館の入場料だけで聴けたのは、非常にラッキーだった。

解説を交えながら、三回に分けて「日高川」の触り部分を演奏。

新内節独特の、あの高音が冴える語りと、上調子三味線が、
作品の内容とともに、哀愁や緊張感を見事に表現していた。

新内剛士さんの語り&三味線もすばらしく、
義太夫だと年季の入ったシブい声の方が断然よいのだが、
新内は、若くてハリのある声の方が聴きごたえがあるように思えてしまった。
(本当はそんなことないはずなのだが、臨場効果と、それだけ技術があったということだろう)

あと、新内用の三味線の撥がとてつもなく大きいことに、びっくり。
同じ浄瑠璃系でも、義太夫はもちろん、常磐津や清元の三味線とも全然違う。
もしかしたら地歌三味線の影響があるのかな、と思ったり。

資料館の前にある、「深川宿」さんで、念願の深川めしデビューも果たし、
清澄庭園をのんびり歩き、芭蕉庵跡を経て、森下まで下町散歩。

締めの缶ビールが、うまかった。
(コンビニ限定の「青のエビス」。後味すっきりタイプ。)