抽象絵画

「点と線から面へ」(ヴァシリー・カンディンスキー)

  大好きなカンディンスキーによる絵画論なので、 期待して読んだのだけれど、これがなかなか手ごわかった。 まずは点を定義し、次に線、そして面という構成は、 明らかに幾何学の聖典ともいえる、 ユークリッドの「原論」を意識していると思われるが、 ここでカンディンスキーは、 幾何学をベースにいかにして芸術を作るのかにテーマを絞り、 多くの図説を交えながら、論理的に話を展開していく。 ただところ […]

「カンディンスキーと「青騎士」展」(@三菱一号館美術館)

西洋絵画史は、「何を描くか」がまずあり、 次に、「どう描くか」を追求することで進化してきた。 しかしそれも、印象派を経て、フォーヴやキュビズムに行きついたところで、 (おそらくは)限界を迎えた。 カンディンスキーには、「何を描くか」は必要ではなかった。 「どう描くか」のみを追求することで、 ”純粋な”絵画としての可能性・潜在性を引き出すことに専念できた。 「抽象派」という呼称は、正しくない。 むし […]