・フォーレ「ヴァイオリンソナタ第1番」(チェロ版)
・ブラームス「チェロソナタ第1番」
・ヤナーチェク「おとぎ話」
・ベートーヴェン「チェロソナタ第2番」
ピアノ:鈴木恵子
ご縁があり、聴かせていただいた。
チラシをいただいたときから、とにかくこのプログラムに驚いた。
ヤナーチェクの「おとぎ話」は聴いたことがなかったが、
それ以外に大曲が3曲も。。
演奏については、私が云々語るべき次元ではないので、
とにかく、繊細で表情豊かな名演奏だったとだけ言っておこう。
ここではちょっと音響について触れておきたい。
実は一曲目のフォーレを聴きながら、少しもやもやしていた。
原曲はヴァイオリンなので、
ピアノとの音域の棲み分けができているのだけれども、
ピアノのパートをそのままにしてチェロで弾くと、
ピアノの中音域とチェロの音域が、微妙に重なるせいか、
メロディの輪郭がどうもはっきりしない。
一曲目を聴きながら、ずっとそのことを思っていた。
そして仕切り直しの、ブラームス。
今度は、正真正銘のチェロのための曲である。
うーーん、ここでもやはり同じ現象が。
特に第一楽章で、チェロがC線で弾く主旋律があるのだけれども、
そこがクリアに聴こえてこない。
前から6列目の、正面やや左に座っていたその位置が悪かったのか、
それとももしかしたら、ホールの音響自体にちょっとクセがあるのかなぁ、
生演奏は、数多く聴いてきたけど、
今回みたいな消化不良はちょっと初めてかも。
ただ、後半の二曲ではそれほど気にならなかったので、
曲との相性もあるのかもしれない。
ところで、ヤナーチェクとかコダーイとか、
東欧の民族音楽をベースにした作曲家に、チェロの名曲が多いのは、
偶然なのだろうか?
(ドヴォルザークも東欧か・・)
[…] 前回(もう1年前か!)の音響的教訓があったので、 今回は一番前の席を陣取った。 […]