2017年10月

diary 2017/10

・2017年10月31日(火) 渋谷でハロウィンの混雑に出くわすたびに思うことは、 若者が仮装してバカ騒ぎするのは(他人の迷惑でないかぎりにおいて)、 大いに結構だと思う。 ただ、それを我が国の文化と何の脈絡もないところでやるのがイマイチで、 どうせなら、例えばお盆とか文化の日とか憲法記念日とかをもっと盛り上げればいいのに。 手段と目的がちぐはぐなのが、我が国の若者文化の特徴だと思う。 ・2017 […]

「山月記・李陵」(中島 敦)

  久しぶりに小説でも読もうと思って、 「本能的に」選んだのが中島敦だった。 思えば中学2~3年の頃、 文学少年だった自分は、 当時開成中学で漢文を教えていたH先生に声を掛けられ、 文芸部なるものを作り、 H先生に題材として提示されたのが、 中島敦の「山月記」と「悟浄出世」だった。 まだ少年の頃ゆえ、いくら文学作品が好きだったとは言っても、 海外文学ではヘッセとかトーマス・マンとか、 日 […]

「代数入門 数と式」(遠山 啓)

  大学入試レベルの数学は学び終わって、 さて次は何に手をつけるべきだろう、 と思っている人にオススメできる非線形代数の入門書。 豊富な例題と解説に加え、 多くの練習問題まで載せた実践的書物であり、 読み物として楽しむだけでなく、 参考書としての利用価値もありそうだ。 複素数とか多項式というと、 まぁ確かに数学の中では、なかなか興味が湧きにくい分野ではあるけれど、 まるで講義を聴くかのよ […]

「最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか」(ジェームズ・R・チャイルズ)

  何十、何百という人々が命を落とした大事故の実例を、 50以上も取り上げ、 何故それが起きたのか、それを防ぐ方法はなかったのか、を、 綿密に検証している本。 とにかくディテールがすごくて、 すべての事故の現場に居合わせたのではないかと思うぐらい、 細部についてごまかしがない。 飛行機や原発の事故といったよく知られたものから、 ハッブル宇宙望遠鏡のトラブルのような人命に関わらない事故まで […]

映画「おとなの事情」

  コメディとサスペンスの要素がほどよく混ざったイタリア映画。 3組の夫婦+独身の男の計7人が集まってホームパーティをするんだけど、 全員が自分のスマホをさらけだして、 着信したメールや電話をオープンにする、というゲームを始める。 親やら友人やら浮気相手やら、 他人に知られても問題ないものから、マズイものまで、 エッジの効いた会話のところどころで着信があり、 そのたびに夫婦関係や友人関係 […]

「天下を治めた絵師 狩野元信」(@サントリー美術館)

ミッドタウンなんて、いまやサントリー美術館ぐらいしか行かないから、 えらく久しぶりだなと思って、このブログで調べてみたら、 最後に行ったのは2年半も前か・・・。 連休の中日とはいえ、ミッドタウンも昔ほど混雑はしていないだろうと思ったら、 混んでないどころか、ガラガラの閑古鳥状態。 地方都市の百貨店か?と目を疑いたくなるほどの空きっぷりで、 客よりもインフォメーションのお姉さんの方が多いのでは、とい […]

映画「夜に生きる」

  おなじみベン・アフレック監督&主演による、大人のヒューマンドラマ。 禁酒法時代のボストンを舞台に、 街のチンピラだった主人公が、ラム酒の密造を行う2つのギャング集団に取り入り、 成り上がっていく話。 ノリとしては「ゴッドファーザー」を想像すればいいのかな・・ ただ所々に、民族とか宗教とかの話が出てくるので、 時代背景や歴史を理解していないと、本当の意味で鑑賞したとはいえないのかもしれ […]

「暗号大全」(長田 順行)

  なんでまた暗号なんかに興味を持ったかといえば、 暗号のもつ、「関数」そして「言語」としての側面が、 いまのマイブームにぴったりだったから。 例えば、ミッドウェー海戦におけるD暗号のような、 誰もが想像するいわゆる暗号の話から、 万葉集やある種の漢文のような、 言われてみれば暗号だな、というものの紹介や、 暗号解読・生成についてのテクニカルの話、 エニグマのような暗号機械についての説明 […]

頼朝船出 純米吟醸 生貯蔵酒

頼朝船出 純米吟醸 生貯蔵酒

思えば源平の合戦というのは、 公家社会から武家社会への転換を示す出来事であったと同時に、 陸軍(源氏)vs水軍(平家)の全面対決だったという点も見落とせない。 「陸の雄」であった源氏が、「船」に運命を託さざるを得なかったエピソードが、 源平合戦の前後に、少なくとも一度ずつある。 前後のうちの「後」の方から先に書くと、 源氏最後の将軍実朝が、自らの命運は北条氏の手中にあると確信したときに、 中国へ渡 […]