昭和の時代を震撼させた、
30の事件について、
漫画で解説した本。
ラインナップは、
こんな感じ。
光文/煙突男/大森銀行ギャング/白木屋火災/忠犬ハチ公/阿部定/恋の樺太逃避行/津山三十人殺し/ひかりごけ/接吻映画/帝銀/下山/金閣寺放火/アナタハンの女王 /太陽族/南極犬タロとジロ/永仁の壺/名張毒ぶどう酒/金嬉老/三億円/よど号/目玉男/グアム島の横井さん/あさま山荘/金大中/ロッキード/口裂け女/グリコ・森永 /エリマキトカゲ/机「9」文字
「接吻映画」とか「エリマキトカゲ」とか、
「口裂け女」とか「太陽族」とか、
事件というよりも、
世相というか、
当時の風俗・流行的なものも含まれるが、
単に事象を解説しているだけではなく、
どのように報道され、
どのように人々に受け止められたのか、
そして事件の裏には、
どのような意味があったのか、
といったあたりにも、
さらりと触れていて、
なかなかセンスが良い。
昭和49年生まれの自分だと、
知ってたのは半分強ぐらいかなぁ。
「金嬉老事件」や「よど号事件」みたいに、
アウトラインは知っていても、
ディテールは知らなかったものが多いので、
個人的には、
かなりアリな一冊だった。
昭和生まれにも、
平成生まれにも、
おススメできる。
それにしても、
いつの間にか、
「昭和」という時代は、
古めかしいものに、
なってしまったんだな。