2018年、カナダのSF・サスペンス。
男女4人の共同生活。
アパートの壁を突き破ると、
そこに階段が!
登ってみると、
屋根裏部屋があるぅ!
それだけでも、
少年探偵団的な、
ドキドキ・ワクワクで、
ぜひ小林少年にも、
登場願いたいところですが、
どうやら都合がつかず・・・
・・・えっと、
屋根裏部屋に、
怪しい鏡があって、
それを潜ると、
「並行世界(パラレルワールド)」に行けちゃうぜ、
って話です、はい。
ダークマターとか、
並行世界って、
物理学的には、
それなりに大事なキーワードなのですが、
SFとして取り上げられてしまったことで、
なんかチープというか、
むしろインチキ臭い、
印象すらありますよね。
が、「並行宇宙」というのは、
波動関数による、
数学的必然であって、
インチキとはちょっと違います。
あのとき、あぁしてればよかった!
というのは、
誰しも、少なからず思うことですが、
「あのとき、あぁしていた自分」が、
実はいるよ、
というのが、「並行宇宙」です。
つまり、別の生き方をしている自分が、
そこにいる。
屋根裏部屋の、
どこでもドア的な鏡を潜ると、
そんな「もう一人の自分」がいる世界に、
いける、というお話です。
鏡を越えてしまえば、
こちらの世界とは関係ない、
「パラレルワールド」なわけですから、
クレジットカードは悪用するわ、
こちらの世界にない情報は盗むわ、
もう、なんでもアリです。
ただそのうち、
ちょっとしたアクシデントで、
あっちの世界から、
こっちの世界へ、
人を移送せねばならなくなる。
移送された人間は、
さぁ、大変。
いままで住んでいた世界と、
ディテールが全然違う。
私は誰?ここはどこ?
といった感じで、
秘密を暴き始める・・・
とまぁ、要するに、
パラレルワールド間の、
ドタバタ劇ということですが、
最後どうなったのか、
鑑賞後2時間も経っていないのに、
忘れてしまったということは、
それなりだったということでしょう。
最後に、
「並行宇宙」と「多次元世界」は、
物理学的に、まったく違う事象です。
なので、この邦題は、
ナンセンス極まりない。
適正価格(劇場換算):1,200円