
2024年日本のドキュメンタリー映画。
自ら志願して、
B29搭乗の米兵4人を斬首し、
巣鴨プリズンに投獄され、
絞首刑を宣告されたものの、
結局は放免、出所した、
西部軍主計中尉・冬至堅太郎の、
日記や遺族の証言をもとに、
戦時下における犯罪について、
考察したドキュメンタリー。
戦時下の犯罪というのは、
とても難しい問題ではあるのだが、
うーーん、
上官からの厳しい命令があったならまだしも、
自ら立候補して、
しかも4人もの捕虜の首を斬ったというのは、
戦時下といえども、
まったく同情できないわけで、
出所後にメディアで、
いろいろ語ろうが、
遺族が涙しようが、
この冬至堅太郎という人物の罪は、
消えないと思うんだよね。
私は昔、自分の祖父から、
上官から捕虜の首を斬れと命令されたが、
頑として断った、
という話を聞いていたので、
たとえ命令であっても、
断る選択肢はあったと思うし、
もし百歩譲って、
上官の命令が断れなかったのであれば、
戦争犯罪者は、
もっと増えていたことだろう。
なので、私は、
捕虜処刑の罪を宣告された彼等に、
まったく同情できないし、
彼等が、日記なり独白において、
自分の罪を戦争のせいにしているのが、
憎たらしくさえ、思う。
でもこの作品は、
そこを追及するというよりも、
どちらかといえば、
同調・同情するような視点で描かれているのが、
いただけない。
BC級戦犯の裁判、
特に捕虜に対する犯罪行為に、
焦点を当てたこの作品自体に、
価値があるのは間違いないが、
sensitiveな問題だからこそ、
もう少し全体のプロットを、
考え直した方が、
よい気がした。
適正価格(劇場換算):1,800円