本・読書

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「まだ科学で解けない13の謎」(マイケル・ブルックス)

僕を含めた、科学が専門でない人間にとっては、 「選ばれた事象しか知らされない」というジレンマがある。 すなわち、幾多の実験・学説の中から、「まぁこれが、正解だろう」と言われるものだけが、”真実第一候補”として提示されるわけだ。 しかし、その”真実第一候補”の陰で切り捨てられていった、その他大勢の観測結果や学説の中にも、”第二候補”とまではいかないまでも、かなり興味深いモノが潜んでいることが多い。 […]

「『科学の謎』未解決ファイル」(日本博学倶楽部)

たまには、こういうライトな本も。 タイトルからするとどうも胡散臭いカンジだが、中身は割とまともだった。 量子科学・天体物理学・生物学・進化学などにおける「まだ正解が得られていない」テーマについて紹介するもので、 これらに無理やりに結論を与えようとすると、極めて難解な書物になるかトンデモ科学本になるか、どちらかである。 しかしこの本では、諸テーマに対して推論レベルでさえも結論を与えず、サラッと紹介す […]

「『理科』で歴史を読みなおす」(伊達宗行)

モノを知ることの楽しみには、大きく分けて2つある。 1つは、物事の知識を深め、そのことについてより多くを知り得たとき。 そしてもう1つは、今まで無関係に見えた事柄が、実はつながっていたというのを知ったとき。 これは、友人との間に、共通の知人がいることを初めて知ったときの驚きに似ている。 この2つを「ほどほどに」「バランス良く」楽しませてくれるのが、この本だ。 「歴史」というのは文字で書かれているこ […]

「普通のデザイン―日常に宿る美のかたち」(内田繁)

すなわちハードとしての空間(=ウツ)がまずあり、それ自身が形を変えたり(=ウツロヒ)、 中身としてのソフトが詰まることによって、具現化(=ウツツ)するという、日本文化について語る上では欠かせない 事柄の再確認から出発し、だからこそ現代のデザインはこうあるべきだ、と論を進ませる。 良い喩えではないかもしれないが、久々に大学で授業を受けたような、 なんか襟を正して接しなければならない、というような気持 […]

「デザインのへそ―デザインの基礎体力を上げる50の仕事術」(矢野りん)

面白い本はどこに転がっているか分からない。 だから本屋通いはやめられない。 この本も最初に手にとったときは、ポップすぎるイラストのために、 うっ、、と思ってしまったものだが、そのイラストやライトな語り口とは裏腹に、内容はかなり濃い。 つまり、著者側の作戦にまんまとハマってしまった形だけれども、それはそれでキモチイイのも、本を読む楽しみ の1つでもある。 一言で「デザイン」といっても、そこにはプロダ […]

「怪しい科学の見抜きかた」(ロバート・アーリック)

「ゲイは遺伝か?」「ニセ薬で病気は治せるか?」 といった、科学というよりも迷信に近いテーマを 8つ挙げて、 先入観なしに、著者曰く「公平な視点で」その真偽のほどを 検証してみようという内容。 正直、あまりどうでもよいテーマも多かったのだけれども、 第6章「地球温暖化は本当に心配すべきなのか」における、 「地球が温暖化するのが仮に事実だとしても、 温暖化によるメリットはないのか? あるとすれば、それ […]

「生命40億年全史」(リチャード・フィーティ)

明日は5時前に起きねばなので、簡潔に。 僕が偶々この分野に興味があるだけなのかもしれないが、 近頃、生命の進化の歴史に関する書物があまりに多い。 なかには「トンデモ理論」を繰り広げる本も多い中で、この本は流石、科学の視点に立ち、 かつ一般的な興味を惹くことも忘れず、なんともバランスの良い(心憎い)著作である。 ただ、進化学というのは、余程の発見がない限りは、得てして、型通りの説明に陥りやすい。 も […]

「文鳥」(夏目漱石)

漱石の作品で何が一番好きですか? なんて質問をイマドキしてくる人はいないだろうけれども、 万が一そう聞かれたら、僕は「文鳥」と答える。 小説というよりも、随筆(エッセイ)と呼んだ方がよいのかもしれない。 特に何のあらすじがあるわけでもなく、漱石が鈴木三重吉から文鳥をもらって、それを飼って、その文鳥が死ぬまでの話である。 これはあくまでも僕の主観だが、夏目漱石という人は、教科書流に言うところの「日本 […]

「死の勝利」(ダヌンツィオ)

小説というものが極端に少ない僕の本棚の中で、貴重な作品。 森田草平の『煤煙』に影響を与えた作品として有名で、 コテコテの浪漫主義というか、ワーグナーの心酔者が小説を書けば、間違いなくこんなんになる、という見本のような作品。 経済的には何不自由なく、恋人にも恵まれている青年が、なぜか「死にたい」という願望にとらわれ、 最後は恋人とともに無理矢理心中してしまうというのがこの話。 もし同じテーマで小説を […]

「美術館の政治学」(暮沢剛巳)

朝日新聞社に勤めていた、昔の彼女が置いていった本だけれども、エラく難しい本で、僕が理解できるレベルを遥かに超えている。 つまりは、作品(ソフト)という視点ではなく、ひたすら箱(ハード)の面から、美術館に迫ろうという著作。 でもタイトルの通り、ホントに「政治」っぽい内容で、ごめんなさい、この本の内容はほとんど理解できていないです。 ただ僕の本棚の中で、妙に存在感を主張しているので、敢えてここで紹介し […]

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