評判のミステリーだったので、
今更ながら読んでみた。
一言で感想を述べるなら、
無駄に長い&雑過ぎ。
(翻訳のせいかもしれないが)
正直自分には、
作家志望の大学生が書いたレベル、
としか感じられなかった。
まぁこれは冒頭で分かることなので、
ネタバレでも何でもないですが、
作品全体としては、
いわゆる「作中作」。
とある作家の書いた、
『カササギ殺人事件』という作品(A)と、
その版元の編集者である主人公が、
その作家の死を巡って奔走する物語(B)との、
二部構成で、
緻密な入れ子構造をしているわけでもなく、
AとBとの関係性をカギとして、
全体は進行するわけだが、
その肝心なAとBとの関係性の描き方が、
実に拙い。
ここがこの作品の生命線なんですけどね。
A、Bそれぞれの内容でいうと、
Aについては、確かにクリスティとの類似点もあるし、
まだ読めるレベルだが、
Bに至っては、
ツッコミどころ満載だし、
とにかく、ディテールが、雑。
とても熟考&推敲して書かれてるとは思えない。
ということで、
かなり辛口になってしまいましたが、
だってもっと良質なミステリーは、
いくらでもありますからねぇ。
Amazonでセールだったので、
続編の『ヨルガオ殺人事件』も購入してしまったので、
読まざるを得ませんが、
まぁ、期待値は下げておこうと思います。
[…] 姉妹作である、 『カササギ殺人事件』については、 […]