本・読書

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「センスのデザイン―クリエイターの感性と技術―」(大内エキオ)

デザイナーの出す著作は、なぜか装幀が白い本が多い。 デザインにおける「センス」とは何か、「センス」を身につけるにはどうすればよいか、というのがこの本の主旨なんだけれど、それは残念ながら、失敗。 トップクリエイター達のインタビュー集として読めば、それなりに楽しめる。 個人的な意見としては、「センス」なんてものはこの世に存在しないと思っていて、 「センスがない」というのは、「努力してません」「勉強して […]

「デザインと死」(黒川雅之)

デザイナーの出す著作は、なぜか装幀が白い本が多い。 「デザイン」と「死」の共通項を追求するという内容ではなく、建築家・デザイナー黒川雅之の、「デザイン」「死」「美術」といったことに対する、価値観の吐露である。 ここまで年配の方(失礼)の意見は、それが合っているとか合っていないとか、賛同できるとかできないとかのレベルではなく、聞くだけで価値があると思っている。 そんな僕は古い人間なのかもしれないが。 […]

「『怖い絵』で人間を読む」(中野京子)

この本は、間違いなく面白い。 別に見た目が「怖い絵」を紹介しているわけじゃない。 描く側・描かれる側に潜む、宿命やら愛憎劇といった、「人間の怖さ」を絵を通じて浮き彫りにするのが、この本の主題だ。 西洋画というのは、ある時期まではほとんどが肖像画、あるいは人間を描きこんだものがメインである。 だからこそ1枚1枚の絵には、人間特有の何かしらの感情が含まれているわけで、ただ見ただけでは分からない、人間の […]

「サド、ゴヤ、モーツァルト」(ギィ・スカルペッタ)

1789年7月14日―、つまりフランス革命当日に、3人の芸術家が何をしていたか、にスポットを当てた小説である。 小説としては、お世辞にもうまいとはいえない。 けれども、この強烈な個性を放つ3人の芸術家が、実は全く同時代の人間だったということを知らせてくれるだけでも、この本の価値はある。 革命の当地フランスで投獄された小説家、 人生の後半に降りかかる不幸を予測だにせず、スペイン宮廷画家に上り詰めた異 […]

「名画裸婦感応術」(横尾忠則)

「裸婦」という括りで絵画を眺めるというのは、意外とありそうでなかった、面白い試みだと思う。 「裸婦」と聞くと(これは自分だけの反応かもしれないが)、どうも高貴な・近寄りがたい印象があって、イメージとしては『ヴィーナスの誕生』のような女性を思い浮かべてしまう。 でも実際には、ピカソの描く造形的な裸婦もいれば、シーレのような淫靡きわまりない裸婦もあるし、ルノワールのように肌の質感をアピールするものもあ […]

「売れるデザインの発想法」(木全賢)

読書にグルメと悪食があるとすれば、僕は圧倒的に後者なので、途中で読むのをやめるということは滅多にない。 でも今回は、半分でやめた。 所々で言いたいことは分かるのだけれども、全体の論旨がどうもつながらない。 それは内容のせいなのか、文章自体のせいなのか、どちらかなのだろうけれども、考える暇があったら次の本を読もうと決めた。 講演か何かで喋ったのを本にしたのかと思ったら、どうもそうではないらしい。 基 […]

「名画で読み解くブルボン王朝12の物語」(中野京子)

どうも我々は(僕だけかもしれないが)、政治史と文化史とを別々に捉える傾向にある。 さらには文化史の中でも、音楽史と美術史とは、頭の中のエリアで完全に区分されてしまっているため、 「この作曲家とこの画家は、同時代の人」ということは、ざっくりとは分かるけれど、言われなければなかなか気付かない。 この本はブルボン王朝の歴史を軸として、それにまつわる絵画・画家を紹介してくれているので、政治史と文化史がアタ […]

「広告のデザイン(Pen BOOKS)」

本のタイトルは「広告のデザイン」。 今や広告はコミュニケーションツール、つまりデザインの領域として語られるのが当たり前だけれども、 かつては(そして今も一部では)広告は一種のアートであることを教えてくれる。 パソコンがここまで進歩した現在、誰もがデザインをできるようになった。 でもこの本で紹介されているような、1950年代のデザインは、パソコンなしでの完成度。 デザイン=テクニックではないことを、 […]

「名短編ここにあり」(北村薫・宮部みゆき編)

先日、僕より先輩の方が、「何か小説を読んでみたいんだけれども、なにか良いものはないですか?」とたずねてくるので、「まずは短編なんてどうでしょう」と答えてみたら、「短編では読んだ気がしないのです」とのことで、成程そういう感じ方もあるもんだ、と酒の席ながら妙に記憶に残った。 そういう自分も、実は10代の頃に名作と呼ばれる小説を読み耽ったのをピークとして、最近ではごく稀にしか小説を読まない。 だから今回 […]

「不朽の名画を読み解く」(宮下規久朗)

14~20世紀の70人の画家の150点近くの絵画の解説が、オールカラーで1,800円なら、お買い得である。 中には、イマイチ説明がピンと来ないものもあったが、解説抜きで絵を眺めるだけでも、十分に楽しめる。 全体像はもちろん、寄りの絵があったり、参考作品もあり、人物伝もあったりと、この本を読んで実物を見たくなった絵もかなりある。 もし1枚だけ見たいなら?と言われたら、悩んだ挙句、カラヴァッジョの「聖 […]

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