本・読書

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「デザインのへそ―デザインの基礎体力を上げる50の仕事術」(矢野りん)

面白い本はどこに転がっているか分からない。 だから本屋通いはやめられない。 この本も最初に手にとったときは、ポップすぎるイラストのために、 うっ、、と思ってしまったものだが、そのイラストやライトな語り口とは裏腹に、内容はかなり濃い。 つまり、著者側の作戦にまんまとハマってしまった形だけれども、それはそれでキモチイイのも、本を読む楽しみ の1つでもある。 一言で「デザイン」といっても、そこにはプロダ […]

「怪しい科学の見抜きかた」(ロバート・アーリック)

「ゲイは遺伝か?」「ニセ薬で病気は治せるか?」 といった、科学というよりも迷信に近いテーマを 8つ挙げて、 先入観なしに、著者曰く「公平な視点で」その真偽のほどを 検証してみようという内容。 正直、あまりどうでもよいテーマも多かったのだけれども、 第6章「地球温暖化は本当に心配すべきなのか」における、 「地球が温暖化するのが仮に事実だとしても、 温暖化によるメリットはないのか? あるとすれば、それ […]

「生命40億年全史」(リチャード・フィーティ)

明日は5時前に起きねばなので、簡潔に。 僕が偶々この分野に興味があるだけなのかもしれないが、 近頃、生命の進化の歴史に関する書物があまりに多い。 なかには「トンデモ理論」を繰り広げる本も多い中で、この本は流石、科学の視点に立ち、 かつ一般的な興味を惹くことも忘れず、なんともバランスの良い(心憎い)著作である。 ただ、進化学というのは、余程の発見がない限りは、得てして、型通りの説明に陥りやすい。 も […]

「文鳥」(夏目漱石)

漱石の作品で何が一番好きですか? なんて質問をイマドキしてくる人はいないだろうけれども、 万が一そう聞かれたら、僕は「文鳥」と答える。 小説というよりも、随筆(エッセイ)と呼んだ方がよいのかもしれない。 特に何のあらすじがあるわけでもなく、漱石が鈴木三重吉から文鳥をもらって、それを飼って、その文鳥が死ぬまでの話である。 これはあくまでも僕の主観だが、夏目漱石という人は、教科書流に言うところの「日本 […]

「死の勝利」(ダヌンツィオ)

小説というものが極端に少ない僕の本棚の中で、貴重な作品。 森田草平の『煤煙』に影響を与えた作品として有名で、 コテコテの浪漫主義というか、ワーグナーの心酔者が小説を書けば、間違いなくこんなんになる、という見本のような作品。 経済的には何不自由なく、恋人にも恵まれている青年が、なぜか「死にたい」という願望にとらわれ、 最後は恋人とともに無理矢理心中してしまうというのがこの話。 もし同じテーマで小説を […]

「美術館の政治学」(暮沢剛巳)

朝日新聞社に勤めていた、昔の彼女が置いていった本だけれども、エラく難しい本で、僕が理解できるレベルを遥かに超えている。 つまりは、作品(ソフト)という視点ではなく、ひたすら箱(ハード)の面から、美術館に迫ろうという著作。 でもタイトルの通り、ホントに「政治」っぽい内容で、ごめんなさい、この本の内容はほとんど理解できていないです。 ただ僕の本棚の中で、妙に存在感を主張しているので、敢えてここで紹介し […]

「宇宙を支配する6つの数」(マーティン・リース)

自分の本棚を一冊ずつ紹介するペースよりも、新しい本を読むペースの方が早くて、途方に暮れているわけです。実は。 そんな愚痴はさておき、例えば重力加速度gや、光速度cの値が少しでも違っていたら、宇宙はどうなっていただろうか。 間違いなく、我々人類は生まれていなかっただろう。 しかしそれでも、そんな環境下で生物が誕生する可能性は否定できない(どの値がどれぐらい違っていたかにもよるが)。 そうしたらその生 […]

「日本の伝統」(岡本太郎)

人間には「言葉」によるタイプと「腕」によるタイプの2通りがある、と言ったのはガウディだったか。 確かにどの職業においても、腕がないのにやたらと評論家ぶる人もいれば、一方、言葉足らずなのに腕をふるわせたら無難に仕事をこなす、という2タイプがいる。 芸術家というのは、当然ながら後者のタイプなわけだが、岡本太郎という人は、珍しく言葉をもった芸術家である。 この本は、縄文土器に芸術的視点でのアプローチを試 […]

「煤煙」(森田草平)

過去の小説家の知名度とは、文学史に残っているかどうかと同義である。 優れた作家・作品であっても、文学史に残らなければ評価はされない。 その逆もまた、然りである。 では、優れた作家・作品であっても文学史に残らないというのは、どのような場合だろうか。 森田草平の「煤煙」はまさにその典型的な例であって、 不倫・心中未遂、といった、明治の世の中にあっては破廉恥極まりない題材(しかも実話)をテーマにしている […]

「一流デザイナーになるまで」

誰もが知ってるクリスチャン・ディオールの自叙伝。 原題は『CHRISTIAN DIOR ET MOI』だから、直訳すれば「クリスチャン・ディオールと私」で、こっちの方が内容にもマッチしているのだけれども、 なぜわざわざ別のタイトルを付けたのかは、ちょっと分からない。 この本を読んで、一流になるためにはどうすればいいのかを感じ取ろう、などと思うと失敗する。 ここに書かれてるのは、「エピソード」の繰り […]

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