2015年7月

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「羽田も、台湾も、京急で。」

駅に貼ってあったこのポスター。 思わず足を止めて見入ってしまった。 うまい。キャッチコピーがうまい。 京急は電車だから、羽田には行くけれども台湾には行けるはずがない。 台湾に行くのは、羽田から出ている飛行機である。 つまり、正しく表現すれば、 出発地→→(京急)→→羽田→→(飛行機)→→台湾 であるところを、 「羽田も、台湾も、京急で。」 と表現することで、ギリギリのラインで簡潔に意味を伝えている […]

diary 2015/07

2015年7月31日(金) せめて月末ぐらいは、当月を振り返って、、、と思うのだが、 振り返ったところで、何も浮かんでこない。 浮かぼうとして沈んでいくのならまだしも、 これは明らかに浮かんでこない。 ハテ、コンゲゲツハ、ナニヲシタノデショ? 2015年7月30日(木) 仲間のものと思われる死骸を、せっせと運ぶ蟻をたまに見かけるが、 巣に持ち帰った後は、食すのか、丁重に葬るのか、それとも・・・ に […]

「どんな数にも物語がある」(アレックス・ベロス)

  内容的には、大学の教養学部の教科書、という感じなのだけれども、 教科書というものが(なぜか)ツマラナイものの代名詞だとすれば、 この本はその逆だ。 身近にあふれる数学の例を豊富に紹介し、 ケプラーの12人へのプロポーズの話など、 興味深い逸話も織り交ぜながら、 数学の楽しさにグイグイと惹きこまれる。 中でも見事だと思ったのは、 借金の金利から定数「e」を発見したベルヌーイの話を発端に […]

映画「ゴーストライター」

監督:ポランスキー、 主演:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン という、豪華な顔ぶれのサスペンス。 いかにもヨーロッパ映画らしい重厚なストーリーで、 あっと驚くようなドンデン返しのようなものはないが、 じわじわと話が展開し、最後の最後まで謎が謎のままで、 ふっつりと終焉を迎えるという、何ともシブイ映画だ。 ユアン・マクレガー演じる主人公が、 ピアース・ブロスナン演じる英首相の、 自伝のゴース […]

「国文学貼りまぜ」(円地 文子)

円地文子さんのエッセイは、お袋の味とでも言おうか、 とりたてて何が凄いというわけでもないのだけれども、 読んでていて安心する、戻るべきところに戻ってきたというような、 そんな文章である。 この本の中では、「平家物語」に登場する男たちについてが、 かなりの部分を占めている。 最近、戦国武将にハマる女性たちが多いことは知っていたが、 平家の男たちにも、モテ要素は多分にある。 美少年の敦盛を筆頭に、 知 […]

サザエさんの歌

買い物しようと街まで~♪ 出かけた~ら~♪ 大抵の人なら知っている、サザエさんの歌の冒頭(二番だったかも・・)である。 先日、なぜかこのフレーズがふと頭をよぎったとき、 「買い物」という言葉に、妙な違和感を覚えた。 こういう感覚が生じたときは、放っておかないのがukiyobanare流である。 「買い物」という言葉を、素直に捉えるならば、 熟語としての力点は「物」に置かれており、 「買われる物」あ […]

映画「レッド・ライト」

シガニー・ウィーバー演じる物理学者のマーガレット博士は、 キリアン・マーフィ演じる助手のトムとともに、 超常現象だとか、超能力などと称したインチキを次々と見破っていく。 そんな彼らの前に、伝説の超能力者、 サイモン・シルバー(ロバート・デニーロ)が姿を現し、 彼のトリックを見破ろうとマーガレットとトムが立ち向かうのであるが・・・ という内容。 こうやって書くと、B級感がプンプンするかもしれないのだ […]

「変わらないために変わり続ける」(福岡 伸一)

  最近、というかいつもだけれども、 大きな本屋がある街でちょっと時間ができると、 その本屋にいって、新刊書コーナーを覗くようにしている。 新刊書なんて、どの本屋でも一緒なのでは? と思われるかもしれないが、そうでもない。 新刊書コーナーは、その本屋の個性表現のひとつでもある。 時事関連が多いのか、理科学系が多いのか、 小説か、新書か、などなど、 その本屋が何を読ませたいのか、つまり何を […]

「坑夫」(夏目 漱石)

  漱石を読み直そうプロジェクトの第二弾。 「坑夫」は漱石の作品ではマイナーな方だけれども、 十代の頃、この小説が大好きで、今改めて読んでみても、 新鮮さは失われていなかった。 漱石という人は、 作家の視点(立ち位置)をどこに置くかということに関して、 ものすごくこだわった人だと思う。 つまり、いかに客観性を保ちながら、 人物に内面を語らせるか、ということを工夫していて、 それが結局は猫 […]

「正徹物語」

  ここ最近、歌論の感想を立て続けに書いてきて、 一旦、その最後を飾るのが「正徹物語」。 「物語」といっても、ストーリーがあるわけではなく、 歌人・正徹が、和歌について語った歌論書ということである。 そういえばいま話題の冥王星の、最大の衛星が「カロン」。 そもそも本体の方が、 プルート(冥王)なんて名前を付けられたもんだから、 その衛星まで、三途の川の渡し守の名前を付けられてしまうという […]