ロマン主義

ゴヤの「サン・イシードロ祭」

絵画の中にあるメッセージ性というか、 観る者に何かを訴えかけてくるあの感覚、 そういう激しさをもった画家はそれほど多くない。 ゴヤはそのうちの一人だ。 ゴヤには、マドリードの「サン・イシードロ祭」を描いた作品が2枚ある。 1枚めは、42歳のときの「サン・イシードロの牧場」。 近景・中景・遠景を見事に描き分け、 人々の表情や明るい色遣いから、 平和で楽しい様子が十分に伝わってくる。 緩やかなV字型の […]

「我が子を喰らうサトゥルヌス」

芸術とは、須らく美しくあるべきなのか。 だとしたら、そもそも美しいとはどういうことなのか。 内容なのか、形式なのか。 形式的な美しさであれば、すぐに理解できる。 では、内容的な美しさはどうなのだろう。 作者・作家が真実を吐露することが、 内容の美しさにつながるのか。 その場合、形式的な美しさを伴う必要があるのか、 そうではないのか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ 禅問答と一 […]

「ターナー展」(@東京都美術館)

前日、まだ4,000円チャージされてるSuicaをどこかに落としてしまい、 滅入った気持ちを引き摺りながら上野公園を歩くと、 広場で三重県のフェアらしきものをやっている。 興味もなく通り過ぎたのだが、マイクを持った女性が、 「こちらが、三重県のゆるキャラの“はいくちゃん”です! 三重県出身の松尾芭蕉にちなんで名付けられました!」 と元気な声でアナウンス。 うむ・・・。 ・・・・・・・・・・・・・・ […]

「ゴヤ展」(@国立西洋美術館)

画家、作曲家と呼ばれるすべての人物が、 真の意味での芸術家であったとは限らない。 特にゴヤやモーツァルトが活躍した、 ロココ華やかなりし18世紀後半から19世紀にかけては、 宮廷画家・宮廷音楽家という地位だけで、 形だけの作品を生み出していった「上辺だけの芸術家」が、 どれほど多かったことか。 ゴヤの作品は、たとえ素描の類であっても、 ひとつひとつにただならぬ気迫がこもっている。 だから観るものの […]