天文・宇宙

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「美術の力 表現の原点を辿る」(宮下 規久朗)

  ありきたりの作品や美術史の解説ではなく、 作品に込められた思いや背景、 そして観る側はそれをどのように受け止めるべきか、 この本を読みながら、 東大の3年目か4年目に受講した、 木下直之先生の美術史の講義を思い出していたのだが、 偶然か必然か、 本書の著者も木下先生にお世話になったという話が載せられており、 もう20年も前になるけれども、 課外授業で浅草寺の絵馬堂を見学した強烈な思い […]

「天文の世界史」(廣瀬 匠)

  星や宇宙に興味を持った人が、 教科書的に、まず最初に手にするにはちょうどよい本。 なので、内容的には悪く言えばありきたりで、 特に目新しいことはない。 タイトルに「世界史」と入っているわけで、 歴史を語るとなると、紀伝体なのか編年体なのかとか、 とにかく「歴史をどう語るのか」という形式が気になってしまう。 それをこの本では、 地球・太陽、惑星、恒星、銀河・・と章を分けることで、 内容 […]

「この宇宙の片隅に」(ショーン・キャロル)

  おなじみ青土社×松浦俊輔訳の物理学の本。 「適宜自然主義」と「コア理論」を両輪に話を進めていくわけだけど、 宇宙の始まりや、進化論、宗教、哲学、最後は倫理学の問題にまで発展し、 まるで現代までの知の蓄積を全て網羅したかのような、 重厚かつ壮大な著作だ。 人智からかけ離れた「物理学の法則」があって、 それを人がどう捉え、どう解釈するのか。 世界の、いや宇宙の原理はまさにそこであって、 […]

「私たちは宇宙から見られている?」(ポール・マーディン)

  タイトルは刺激的だけど、 中身はオーソドックスな惑星科学についての本。 このブログで何度も口にしている、 新刊科学書は女房を質に入れてでも買え という格言通りに、期待に胸を膨らませて読んだのだけれど、 これ、原書が出たのはちょっと前なんじゃないかな・・。 ニューホライズンズやフィラエのことにはまったく触れてないし、 最新の説というよりも、 既知の事柄をうまくまとめた、教養学部の教科書 […]

星はデネブ

デネブといえば白鳥座のアルファ星、 アルタイルやベガとともに「夏の大三角」を作る、一等星のひとつである。 ちなみにデネブは、全天21ある一等星のうちで暗い方から数えて2番目ではあるが、 地球からの距離が、他の一等星と比べてズバ抜けて遠い(約1,500光年)ため、 絶対等級でいえば、逆にズバ抜けて明るい星だということになる。 (全く関係ない話だが、「いっとうせい」を変換しようとすると、 まず「一党制 […]

パーセクについて

聞いたことのない人もいるかもしれないけれど、 天文学でのみ用いられる「長さ」の単位に、 「パーセク」というのがある。 同じく長さを表す「光年」(光が1年間で進む距離)と比べてみると、 1パーセク=約3.26光年 となる。 ちょっと待った、10進法でも12進法でもないし、 なんでこんな半端な単位を作ったのだろう、 そんなに変わらないのなら「光年」だけで十分じゃないか、 と思う人もいるはずで、もっとも […]

「宇宙の統一理論を求めて」(風間 洋一)

  物理の入門書の多くは、 古典力学から相対性理論、量子論を経て、 現代の最前線の物理学への道筋を辿るという構成が多い。 この本もその例に漏れず、 コペルニクスによる近代科学の幕開けから始まり、ガリレオ、ケプラーを経てニュートンへ至る、 古典力学の王道について語り、 熱力学、マックスウェルの電磁方程式から アインシュタインへというお馴染みのルートを辿ったあと、 量子力学へと展開し、素粒子 […]

「泰階(太階)」の正体

少し前に書いた、「泰階(太階)」についての記事、 「諸橋大漢和」を手に入れたらもう一度調査し直そう、としていたのだけれど、 念願かなって、この世界最大の漢和辞典を手に入れたので、 早速、調査を再開してみた。 「泰」の字を調べると、「泰階」については前回紹介したとおりの説明なのだが、 その隣に「泰階六符」という語があり、「漢書」の注として、 泰階、三台也、毎台二星、凡六星 という例文が挙げてある。 […]

七夕あれこれ

・天文シミュレータソフト「ステラナビゲータ」。 なかなか買うタイミングがなかったのだけれど、 今年に入ってやって手に入れた。 年代と場所を指定することで星空を再現したり、 惑星や恒星まで疑似移動してみたり、 太陽系を外から眺めてみたり、 およそ天文に関することであれば、何でもできるといっても過言ではない。 都会に住んでいると、星空なんて見ることができないけれど、 七夕の夜ぐらいは・・・とというとき […]

泰階(太階)について

「泰階(太階)」という名の星について調べていたところ、 個人の方のブログに行き着いた。 ありがたいことに、「諸橋大漢和」の説明を引用してくださっている。 「星の名。上・中・下の三階に分れ、 毎階各二星、上階の上星を天子、下星を女主、 中階の上星を諸侯三候、下星を卿大夫、 下階の上星を元士、庶人に象る。 此の星が平かなれば五穀豊饒、天下泰平であるといふ」 六つの星からなる、という点で、 まず思い浮か […]

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