オカルト

「日本現代怪異事典」(朝里 樹)

特にコロナ禍になって、 マスクをしていない方がレアな世の中では、 想像しずらいかもしれないが、 かろうじて、 「リアルタイム口裂け女世代」としては、 我々が子供の時分は、 それこそマスクをして外を歩いてる人は、 奇妙かつ怪しい対象であり、 であるからこそ、 「口裂け女」という都市伝説は、 成立し得た。 マスクをしていることに対する奇異感が、 まるでない現代では、 口裂け女の恐怖も半減なわけで、 こ […]

「オカルトの惑星―1980年代、もう一つの世界地図」(吉田 司雄 編)

1980年代のオカルトブームが、 どのような社会状況で誕生し、 そして逆に、 社会へどのような影響を与えたのか、 についての論考集。 いわゆる「トンデモ本」の類ではなく、 上記のテーマに真摯に深く、 取り組んでいる。 特に印象的だったのは、 「児童虐待」についてだろうか。 今となっては、 深刻な社会問題となっているが、 70・80年代においては、 主に女性週刊誌が、 特に海外の「鬼母による子供の虐 […]

「東京の幽霊事件 封印された裏歴史 」(小池 壮彦)

まずは、私見から。 現代は幽霊や妖怪が住みづらい時代である、 とはよく言われるが、 しかし急速に近代化を進めた結果、 「近代的なもの」と「前時代的なもの」との、 歪みというかムラが生じてしまい、 そのムラこそが、逆に、 幽霊や妖怪の住処になっているとは言えないだろうか。 おそらくあと100年ぐらい経って、 キレイさっぱりと近代化が行き届いてしまえば、 その時こそはまさに、 幽霊や妖怪たちには退場い […]

「幽霊を捕まえようとした科学者たち」(デボラ・ブラム)

「オカルト vs サイエンス」という構図は、 時代によって両者の定義や内容が変わりこそすれ、 いつの世も存在するものである。 但し、不公平かもしれないことに、 サイエンスは、オカルトを否定するためには躍起となるが、 オカルトの存在を肯定するために、 己の知性を費やすことは、まずない。 この本では、そんな「オカルト vs サイエンス」の、 興味深いバトルが読めると期待していたのだが、 残念ながらそう […]