天文・宇宙

1/8ページ

「日本の星名事典」(北尾 浩一)

  ギリシャにせよ、エジプトにせよ、メソポタミアにせよ、中国にせよ、 古代文明における星の捉え方としては、 ある程度まとまった星の群れをひとつの集団として、 いわゆる「星座」の概念を形作ってきたわけだが、 日本での捉え方はそれとは異なり、 単独もしくは、2~3個の星に対して命名を行ってきた。 (北斗七星やカシオペヤ座のような例外はある) そのような「星の和名」を網羅的に紹介したのが本書で […]

「古代文明に刻まれた宇宙―天文考古学への招待」(ジューリオ・マリ )

  古代遺跡と天文学とを関連付けて研究する分野は、 「天文考古学」と呼ばれているわけだが、 ご存知のとおり、ここはオカルトや眉唾なものも含めた、 いわゆる「トンデモ科学」の温床ともなっている。 この本は、そのような「トンデモ科学」とは一線を画し、 学問的アプローチによったものであると、著者自身が力説している。 ただ僕には、如何にそのアプローチが完璧で、 導き出された結論が疑いのないもので […]

「星の古記録」(斉藤 国治)

  天文学の楽しみのひとつは、 計算によりそれぞれの星の動きや位置を、再現・予測できることにある。 それはすでに古代人が気付いていたことでもあり、 エジプトやマヤなどの古代文明では、 星の動きをカレンダーとしていたことは、よく知られている。 規則正しい動きを伴う天体の特徴は、 実用面のみならず、占術にも用いられることにより、 古代の文献には天体に関する記述が、少なからず見受けられる状態と […]

「ホーキング、最後に語る」(スティーヴン・W・ホーキング&トマス・ハートッホ)

  今年3月に逝去したホーキング博士の最後の論文について、 1.佐藤勝彦氏によるホーキングの業績と思い出の紹介 2.論文共著者へのインタビュー 3.最終論文の解説 4.論文本文(和訳) という構成で紹介した本。 さすがに「4」は、数式も多く、専門家でないと理解はできない。 「1」「2」はともかく、問題は「3」だ。 僕のような単なる「宇宙論好き」には半分も理解できたか分からないが、 要する […]

コズミック フロント☆NEXT「COSMIC SONG~宇宙に響く不思議な歌~」(NHKオンデマンド)

  久々にNHKオンデマンドを視聴。 正直、かなり期待外れというか、 果たしてこんな内容で良いのか?という感想だった。 「あらゆる天体は固有の音を持っている」 というのがこの番組のテーマなわけだが、 要するに天体が持つ固有のプラズマの波長を、 音に置き換えることができるのだ、ということ。 ・・・はい。 音の正体は空気中を伝わる波なのだから、 数学の教科書に出てくる三角関数のグラフや、国勢 […]

「138億年宇宙の旅」(クリストフ・ガルファール)

  宇宙には、アインシュタインの重力理論が通用しない場面が2つある。 1つは特異点で、もう1つはブラックホール。 この「アインシュタインの穴」に俄然と立ち向かったのが、 故スティーヴン・ホーキング博士だった。 そのホーキングの教え子でもある著者が、 宇宙について現在分かっていることのほぼすべてを、 易しく解説したのが本書である。 相対性理論から始まり、量子論、インフレーション、そしてひも […]

「美術の力 表現の原点を辿る」(宮下 規久朗)

  ありきたりの作品や美術史の解説ではなく、 作品に込められた思いや背景、 そして観る側はそれをどのように受け止めるべきか、 この本を読みながら、 東大の3年目か4年目に受講した、 木下直之先生の美術史の講義を思い出していたのだが、 偶然か必然か、 本書の著者も木下先生にお世話になったという話が載せられており、 もう20年も前になるけれども、 課外授業で浅草寺の絵馬堂を見学した強烈な思い […]

「天文の世界史」(廣瀬 匠)

  星や宇宙に興味を持った人が、 教科書的に、まず最初に手にするにはちょうどよい本。 なので、内容的には悪く言えばありきたりで、 特に目新しいことはない。 タイトルに「世界史」と入っているわけで、 歴史を語るとなると、紀伝体なのか編年体なのかとか、 とにかく「歴史をどう語るのか」という形式が気になってしまう。 それをこの本では、 地球・太陽、惑星、恒星、銀河・・と章を分けることで、 内容 […]

「この宇宙の片隅に」(ショーン・キャロル)

  おなじみ青土社×松浦俊輔訳の物理学の本。 「適宜自然主義」と「コア理論」を両輪に話を進めていくわけだけど、 宇宙の始まりや、進化論、宗教、哲学、最後は倫理学の問題にまで発展し、 まるで現代までの知の蓄積を全て網羅したかのような、 重厚かつ壮大な著作だ。 人智からかけ離れた「物理学の法則」があって、 それを人がどう捉え、どう解釈するのか。 世界の、いや宇宙の原理はまさにそこであって、 […]

「私たちは宇宙から見られている?」(ポール・マーディン)

  タイトルは刺激的だけど、 中身はオーソドックスな惑星科学についての本。 このブログで何度も口にしている、 新刊科学書は女房を質に入れてでも買え という格言通りに、期待に胸を膨らませて読んだのだけれど、 これ、原書が出たのはちょっと前なんじゃないかな・・。 ニューホライズンズやフィラエのことにはまったく触れてないし、 最新の説というよりも、 既知の事柄をうまくまとめた、教養学部の教科書 […]

1 8