天文・宇宙

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「エイリアン──科学者たちが語る地球外生命」(ジム・アル=カリーリ)

タイトルと装幀だけ見ると、 いわゆる「トンデモ科学本」、 要はオカルトの類(たぐい)と勘違いしがちだが、 真面目な科学アンソロジー。 マーティン・リース、イアン・スチュアート、 ポール・C.W.・デイヴィスといった、 (たぶん)このブログでも紹介したことのある、 天文学、物理学、生物学、化学、心理学などの、 各ジャンルの第一線で活躍する学者たちが、 地球外生命の可能性について語った文章をまとめたも […]

「図解 宇宙のかたち 『大規模構造』を読む」(松原 隆彦)

科学のめざましい発展により、 我々にとっての未知の分野は着実に減っているかもしれないが、 それでも宇宙の構造がどうなっているかについては、 永久に「仮説」のままなのではないだろうか。 そして、僕が宇宙論に惹かれる理由もそこにある。 おそらくこの分野に慣れていない人にとっては、 果たして宇宙の構造をどのように調べるのか、 見当もつかないことだろう。 ではどのように調べるのか、と問われても、 それを一 […]

「日本の星名事典」(北尾 浩一)

  ギリシャにせよ、エジプトにせよ、メソポタミアにせよ、中国にせよ、 古代文明における星の捉え方としては、 ある程度まとまった星の群れをひとつの集団として、 いわゆる「星座」の概念を形作ってきたわけだが、 日本での捉え方はそれとは異なり、 単独もしくは、2~3個の星に対して命名を行ってきた。 (北斗七星やカシオペヤ座のような例外はある) そのような「星の和名」を網羅的に紹介したのが本書で […]

「古代文明に刻まれた宇宙―天文考古学への招待」(ジューリオ・マリ )

  古代遺跡と天文学とを関連付けて研究する分野は、 「天文考古学」と呼ばれているわけだが、 ご存知のとおり、ここはオカルトや眉唾なものも含めた、 いわゆる「トンデモ科学」の温床ともなっている。 この本は、そのような「トンデモ科学」とは一線を画し、 学問的アプローチによったものであると、著者自身が力説している。 ただ僕には、如何にそのアプローチが完璧で、 導き出された結論が疑いのないもので […]

「星の古記録」(斉藤 国治)

  天文学の楽しみのひとつは、 計算によりそれぞれの星の動きや位置を、再現・予測できることにある。 それはすでに古代人が気付いていたことでもあり、 エジプトやマヤなどの古代文明では、 星の動きをカレンダーとしていたことは、よく知られている。 規則正しい動きを伴う天体の特徴は、 実用面のみならず、占術にも用いられることにより、 古代の文献には天体に関する記述が、少なからず見受けられる状態と […]

「ホーキング、最後に語る」(スティーヴン・W・ホーキング&トマス・ハートッホ)

  今年3月に逝去したホーキング博士の最後の論文について、 1.佐藤勝彦氏によるホーキングの業績と思い出の紹介 2.論文共著者へのインタビュー 3.最終論文の解説 4.論文本文(和訳) という構成で紹介した本。 さすがに「4」は、数式も多く、専門家でないと理解はできない。 「1」「2」はともかく、問題は「3」だ。 僕のような単なる「宇宙論好き」には半分も理解できたか分からないが、 要する […]

コズミック フロント☆NEXT「COSMIC SONG~宇宙に響く不思議な歌~」(NHKオンデマンド)

  久々にNHKオンデマンドを視聴。 正直、かなり期待外れというか、 果たしてこんな内容で良いのか?という感想だった。 「あらゆる天体は固有の音を持っている」 というのがこの番組のテーマなわけだが、 要するに天体が持つ固有のプラズマの波長を、 音に置き換えることができるのだ、ということ。 ・・・はい。 音の正体は空気中を伝わる波なのだから、 数学の教科書に出てくる三角関数のグラフや、国勢 […]

「138億年宇宙の旅」(クリストフ・ガルファール)

  宇宙には、アインシュタインの重力理論が通用しない場面が2つある。 1つは特異点で、もう1つはブラックホール。 この「アインシュタインの穴」に俄然と立ち向かったのが、 故スティーヴン・ホーキング博士だった。 そのホーキングの教え子でもある著者が、 宇宙について現在分かっていることのほぼすべてを、 易しく解説したのが本書である。 相対性理論から始まり、量子論、インフレーション、そしてひも […]

「天文の世界史」(廣瀬 匠)

  星や宇宙に興味を持った人が、 教科書的に、まず最初に手にするにはちょうどよい本。 なので、内容的には悪く言えばありきたりで、 特に目新しいことはない。 タイトルに「世界史」と入っているわけで、 歴史を語るとなると、紀伝体なのか編年体なのかとか、 とにかく「歴史をどう語るのか」という形式が気になってしまう。 それをこの本では、 地球・太陽、惑星、恒星、銀河・・と章を分けることで、 内容 […]

「この宇宙の片隅に」(ショーン・キャロル)

  おなじみ青土社×松浦俊輔訳の物理学の本。 「適宜自然主義」と「コア理論」を両輪に話を進めていくわけだけど、 宇宙の始まりや、進化論、宗教、哲学、最後は倫理学の問題にまで発展し、 まるで現代までの知の蓄積を全て網羅したかのような、 重厚かつ壮大な著作だ。 人智からかけ離れた「物理学の法則」があって、 それを人がどう捉え、どう解釈するのか。 世界の、いや宇宙の原理はまさにそこであって、 […]

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