科学一般

1/8ページ

「記号とシンボルの事典 ―知ってそうで知らなかった100のはなし―」(スティーヴン・ウェッブ)

主にUnicode(ユニコード)で表現される様々な記号について、 その意味や成り立ちについて解説した本。 「リサイクルマーク」や「ニコニコマーク」のような、 一般的な記号も取り上げられているが、 著者は宇宙物理学者だし、 何と言っても、おなじみの「青土社×松浦俊輔訳」なので、 科学や数学に関するものが多くなっている。 ただ、たとえばリーマンのゼータ関数を表す「ζ」なんかは、 ゼータ関数そのものの、 […]

「増補版 時間認識という錯覚 -時間の矢の起源を求めて-」(首藤 至道)

本書の内容を端的にまとめれば、 脳内で発せられる信号のズレと、 異なる慣性系(静止系)間の相違が、 時間感覚というものを引き起こすのだ、 というもの。 「増補版」として追加になったという量子についての考察は、 難解なのとやや唐突感があるのとで、 ちょっと本全体の主旨がボヤけてしまっている気がしないでもない。 ただ、「ゼノンの矢」のパラドックスを、 微分とか、既知の道具で解釈しようとするのではなく、 […]

「物理法則はいかにして発見されたか」(R.P.ファインマン)

ファインマンによる、 1964年のコーネル大学での講演と、 その翌年のノーベル賞受賞講演の、 2つが収められている。 前者の方は、重力の法則から量子力学まで、 物理の世界の具体例を挙げながら、 既知の法則からいかにして新たな法則を導くか、 について、専門家以外にも分かり易いように語られている。 後者は量子電磁力学の専門的な内容を含むものだが、 我々は、ともすると科学者というものは、 何やらエクセレ […]

「星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史」(ベンジャミン・マクファーランド)

  地球の歴史を「元素」という観点から語った本。 十代の頃から、物理・地学は好きだったものの、 化学は大嫌いだったわけだが、 この本で繰り返し出てくる元素記号を眺めているうちに、 だんだんと化学が好きになってきた。 ある意味、生物が生まれる前の初期の地球というのは、 化学の実験室のようなもので、 リンや炭素、酸素といった材料から、 生物が誕生するまでの流れは、まるで小説を読んでいるかのよ […]

「中谷宇吉郎随筆集 」(樋口 敬二 編)

  雪の研究で知られる著者による、 主に科学に関するエッセイ集。 ジャンルとしては師の寺田寅彦と被るが、 寺田が大局から柔らかく論じる形式であるのに対して、 中谷は最初からストレートに核心に迫る、という印象。 戦時中に書かれた作品も多く、 あの大戦下で科学者がどのような思考をしていたのか、 ということを探れるという意味でも興味深い。 科学関連のみならず、自身の体験や昔日の思い出などを語っ […]

「予測不可能性、あるいは計算の魔――あるいは、時の形象をめぐる瞑想」(イーヴァル・エクランド)

  真円および等速運動という完全性の誘惑を断ち切ったケプラー、 それを計算により証明したニュートンから始まり、 予測不能な科学の代名詞としてのポアンカレが登場する。 そしてそこからカタストロフィ理論の詳細へと踏み込み、 科学における「予測可能」と「予測不可能」の違いから、 時の概念について展開していく。 おそらく興味のない人には一生知らなくても良い内容だし、 これらを知らなくても、人生が […]

「大人の科学」(南 伸坊)

  著者曰く、この本の想定読者は、 「(自分を)コドモと思っていないコドモ」あるいは、 「(自分を)大人と思っていない大人」 ということらしい。 要するに、どっち付かずの中途半端。 「色気の科学」(「男と女」「ホルモン」「血液」など) 「生死の科学」(「死体」「解剖」「寿命」など) 「話題の科学」(「人工現実」「進化」「サリン」など) 「脳内の科学」(「記憶」「睡眠」「表情」など) とい […]

「面白すぎる天才科学者たち 世界を変えた偉人たちの生き様」(内田 麻理香)

  程度の差こそあれ、歴史に名を残すほどの人物であれば、 ジャンルを問わず、一般人には理解できない一面を持っている場合が多い。 その中でも、特に著名な科学者にターゲットを絞って、 面白エピソードを探ろうというのが、本書である。 各ターゲットごと、必ず「男女関係がどうだったか」について触れられるため、 雑誌感覚で流し読みするにはちょうどよい。 なかでも、アインシュタインの女性関係にだらしな […]

「きわどい科学―ウソとマコトの境域を探る」(マイケル・W. フリードランダー )

  科学とインチキの間といっても、 ・ギリギリだけれど科学といえるもの ・科学っぽいけどインチキなもの ・グレー判定のもの に大別される。 それぞれが厳密にどう異なり、 それらに対峙するときに我々はどういう態度でいるべきかを、 科学者である著者が、科学者的視点で語った本。 UFOや超能力といった、オカルト的なネタも取り上げられてはいるが、 いわゆる「トンデモ科学本」のように読者を煽るので […]

「疑惑の科学者たち: 盗用・捏造・不正の歴史」(ジル・アルプティアン)

  真実を追求するという科学の歴史の裏には、 ある意味当然ながら、その真実をねつ造した者たちの歴史もある。 もしくは、真実に到達したものの、 その過程においてフェアではない行為が行われた場合もある。 まだ記憶に新しい事例では、あの小保方晴子。 また、パストゥールのような伝説的な偉人にも、盗用があったとし、 アインシュタインでさえも、現代の基準で判定すれば「アウト」だという。 その他にも科 […]

1 8