科学一般

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「中谷宇吉郎随筆集 」(樋口 敬二 編)

  雪の研究で知られる著者による、 主に科学に関するエッセイ集。 ジャンルとしては師の寺田寅彦と被るが、 寺田が大局から柔らかく論じる形式であるのに対して、 中谷は最初からストレートに核心に迫る、という印象。 戦時中に書かれた作品も多く、 あの大戦下で科学者がどのような思考をしていたのか、 ということを探れるという意味でも興味深い。 科学関連のみならず、自身の体験や昔日の思い出などを語っ […]

「予測不可能性、あるいは計算の魔――あるいは、時の形象をめぐる瞑想」(イーヴァル・エクランド)

  真円および等速運動という完全性の誘惑を断ち切ったケプラー、 それを計算により証明したニュートンから始まり、 予測不能な科学の代名詞としてのポアンカレが登場する。 そしてそこからカタストロフィ理論の詳細へと踏み込み、 科学における「予測可能」と「予測不可能」の違いから、 時の概念について展開していく。 おそらく興味のない人には一生知らなくても良い内容だし、 これらを知らなくても、人生が […]

「大人の科学」(南 伸坊)

  著者曰く、この本の想定読者は、 「(自分を)コドモと思っていないコドモ」あるいは、 「(自分を)大人と思っていない大人」 ということらしい。 要するに、どっち付かずの中途半端。 「色気の科学」(「男と女」「ホルモン」「血液」など) 「生死の科学」(「死体」「解剖」「寿命」など) 「話題の科学」(「人工現実」「進化」「サリン」など) 「脳内の科学」(「記憶」「睡眠」「表情」など) とい […]

「面白すぎる天才科学者たち 世界を変えた偉人たちの生き様」(内田 麻理香)

  程度の差こそあれ、歴史に名を残すほどの人物であれば、 ジャンルを問わず、一般人には理解できない一面を持っている場合が多い。 その中でも、特に著名な科学者にターゲットを絞って、 面白エピソードを探ろうというのが、本書である。 各ターゲットごと、必ず「男女関係がどうだったか」について触れられるため、 雑誌感覚で流し読みするにはちょうどよい。 なかでも、アインシュタインの女性関係にだらしな […]

「きわどい科学―ウソとマコトの境域を探る」(マイケル・W. フリードランダー )

  科学とインチキの間といっても、 ・ギリギリだけれど科学といえるもの ・科学っぽいけどインチキなもの ・グレー判定のもの に大別される。 それぞれが厳密にどう異なり、 それらに対峙するときに我々はどういう態度でいるべきかを、 科学者である著者が、科学者的視点で語った本。 UFOや超能力といった、オカルト的なネタも取り上げられてはいるが、 いわゆる「トンデモ科学本」のように読者を煽るので […]

「疑惑の科学者たち: 盗用・捏造・不正の歴史」(ジル・アルプティアン)

  真実を追求するという科学の歴史の裏には、 ある意味当然ながら、その真実をねつ造した者たちの歴史もある。 もしくは、真実に到達したものの、 その過程においてフェアではない行為が行われた場合もある。 まだ記憶に新しい事例では、あの小保方晴子。 また、パストゥールのような伝説的な偉人にも、盗用があったとし、 アインシュタインでさえも、現代の基準で判定すれば「アウト」だという。 その他にも科 […]

「感染地図」(スティーヴン・ジョンソン)

  泥と糞尿の臭いに包まれた、19世紀ヴィクトリア朝のロンドン。 ソーホー地区で発生したコレラに立ち向かう、 無口な医師と善良なる牧師。 この本は、疫病という見えない敵に立ち向かう科学の力と、 その背景にある都市や行政の在り方を、 物語風に語った、科学エッセイである。 小説以外の文庫本を読んで、 これほど興奮したのはどれぐらいぶりだろう。 本書のあとがきに掲載されているシアトル・タイムズ […]

「続 狂気の科学」(レトU.シュナイダー)

  副題は「真面目な科学者たちの奇態な実験」。 ・くすぐられると笑うということには、心理的要素が影響しているのか ・洞窟のような暗闇でも体内時計は正しく機能するか ・黒板を爪でこする音はなぜ不快なのか ・・・・・・ といった、題材が変わってはいるが、 「狂気」とまでは言い難い科学実験を紹介した本の続編。 続編なのだが、自分は前作は読んでいない。 紹介された実験の中には、 いまだ結論の出て […]

「感染症の世界史」(石 弘之)

  我々は、目に見える生物ですら全ては知らないのに、 菌やウィルスになれば、なおさらである。 地球は広い。 生物学や進化学の視点でみれば、 菌やウィルスの性質と言うのはとても興味深いのであるが、 厄介なことに、それらは我々の天敵となるものも多い。 特にウィルスについてみれば、 精密機械さながらに我々の細胞や遺伝子を狙い撃ちし、 時には脳までもコントロール、 しかも変異が早いため、ワクチン […]

「世界を変えた6つの『気晴らし』」(スティーブン・ジョンソン)

    ホイジンガの「文化は遊びとして発生し、展開してきた」という言葉はあまりにも有名だが、 その具体的事例をピックアップし、 それらがどのようにして、本来の目的とは異なる、 社会的・政治的影響を及ぼすことになったのかを、 つぶさに検証した本である。 個人的に印象深いのは「胡椒」で、 世界史を勉強した人なら分かると思うけれども、 なぜヨーロッパ人があそこまで血眼になって胡椒を求 […]

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