科学一般

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「世界が動いた『決断』の物語 新・人類進化史」(スティーブン・ジョンソン)

スティーブン・ジョンソンによる、 「新・人類進化史」シリーズの3冊目。 実際の歴史や政局などの、 重要な局面に存在した「決断」の例をたどりつつ、 予想、選択、決定といった、 「決断」に至るまでの一連のプロセスには、 どのような方法があり得るのか、 そしてそれらを行う際に、 我々の脳や心理がどのように作用するのか、 について述べた本。 オバマ政権によるビン・ラディン暗殺作戦については、 目星を付けた […]

「世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史」(スティーブン・ジョンソン)

「世界を変えた6つの『気晴らし』」に続く、 スティーブン・ジョンソンによる「新・人類進化史」。 本書のテーマは、 あるひとつの発見・発明が、 まったく別の分野でのイノベーションを引き起こすという、 いわゆる「ハチドリ効果」について。 具体的には、 本書の第一章「ガラス」で触れている、 下記の事例が分かりやすいだろう。 グーテンベルクが印刷技術を発明したことで、 書物を読む人口が急増したことは、 世 […]

「千夜千冊エディション 情報生命」(松岡 正剛)

メンデルが遺伝学の扉を開いて以来、 ワトソンとクリックがDNAの二重螺旋構造を発見し、 ドーキンスが生物とは遺伝子の乗り物であると唱え、 生命と情報(遺伝子)とは、 不可分の関係となったはずなのだが、 我々はインターネットやAIなど、 「情報を扱う」ことに夢中になってしまった感がある。 生命と情報の関係のみならず、 熱力学第二法則とは、 もしかしたら情報伝達・拡散の別の姿かもしれず、 またシュレー […]

「『偶然』の統計学」(デイヴィッド・J・ハンド)

結びにある、古代ローマのペトロニウスの、 「偶然にはそれなりの理由がある」 という言葉が、 この本の主旨をズバリ表現している。 我々は「ほどよく平均的な」考え方に慣れているため、 たとえばサイコロを10回振って、 10回とも同じ目が出たとしたら、 それはあり得ない、 きっとイカサマに違いない、と思いたくなる。 果たしてそうなのか? この本では、 一見「とてもあり得なさそうな」事象について、 著者が […]

「時間は存在しない」(カルロ・ロヴェッリ)

物理学の最前線にいる著者による、 「時間とは何か」を論じた本。 論旨は明快だ。 まずは相対性理論により、 ニュートン以来信じられていた「絶対的な時間」が、 存在しないことを示す。 次に量子力学の説明に移り、 ・位置が決まると、速度が決まらない ・速度が決まると、位置が決まらない という有名な性質は、順序を入れ替えると成立しない、 つまり量子変数の「非可換性」について述べ、 この順序の違いこそが、時 […]

「流れといのち──万物の進化を支配するコンストラクタル法則」(エイドリアン・ベジャン)

生物、無生物を問わず、 世の中のあらゆる事象は、物理で説明できますよ、 というのがこの本の趣旨。 「あらゆる事象」というのが言い過ぎだとすれば、 著者が熱力学を専門としていること、 また、本書のタイトルからも分かるとおり、 世の中における「流れ」、 例えば、河川の流れや乗り物によるエネルギーの流れなど、 それらにはルールがあり、 そのルールとは即ち物理法則に従うものだ、と。 素人としての意見を述べ […]

「科学と非科学 その正体を探る」(中屋敷 均)

科学は万能ではないこと、 科学には限界があること、 科学は自由であるべきこと、 科学には「闇」の部分があること、等々、 科学者である著者が、 敢えて科学の裏側(マイナス部分)を見せることにより、 だからこそ科学の重要性、 ひいては我々の人生は如何にあるべきか、までを語った、 科学書というよりも啓蒙書。 この本は僕みたいなおっさんよりも、 これからの進路に迷っている十代の方々にオススメしたいかな。 […]

「ビッグ・クエスチョン―〈人類の難問〉に答えよう」(スティーヴン・ホーキング)

昨年3月に他界した、現代が誇る宇宙物理学者の遺作。 1 神は存在するのか? 2 宇宙はどのように始まったのか? 3 宇宙には人間のほかにも知的生命は存在するのか? 4 未来を予言することはできるのか? 5 ブラックホールの内部には何があるのか? 6 タイムトラベルは可能なのか? 7 人間は地球で生きていくべきなのか? 8 宇宙に植民地を建設するべきなのか? 9 人工知能は人間より賢くなるのか? 1 […]

「『偶然』と『運』の科学」(マイケル・ブルックス)

現代社会は、そしてそれを支える科学そのものも、 曖昧さを排除することで成り立っていると思いがちである。 本書は、実はそうではなく、 宇宙の誕生も、生命の登場も、 そして数学や物理といった「予測可能」と思われるものも、 偶然や不確実さやランダムさにどれほど支配されているか、 について語った本である。 著者の異なる27編の文章から成り立っており、 それぞれの関連性についても配慮されているので、 実に読 […]

「記号とシンボルの事典 ―知ってそうで知らなかった100のはなし―」(スティーヴン・ウェッブ)

主にUnicode(ユニコード)で表現される様々な記号について、 その意味や成り立ちについて解説した本。 「リサイクルマーク」や「ニコニコマーク」のような、 一般的な記号も取り上げられているが、 著者は宇宙物理学者だし、 何と言っても、おなじみの「青土社×松浦俊輔訳」なので、 科学や数学に関するものが多くなっている。 ただ、たとえばリーマンのゼータ関数を表す「ζ」なんかは、 ゼータ関数そのものの、 […]

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