科学一般

1/8ページ

「流れといのち──万物の進化を支配するコンストラクタル法則」(エイドリアン・ベジャン)

生物、無生物を問わず、 世の中のあらゆる事象は、物理で説明できますよ、 というのがこの本の趣旨。 「あらゆる事象」というのが言い過ぎだとすれば、 著者が熱力学を専門としていること、 また、本書のタイトルからも分かるとおり、 世の中における「流れ」、 例えば、河川の流れや乗り物によるエネルギーの流れなど、 それらにはルールがあり、 そのルールとは即ち物理法則に従うものだ、と。 素人としての意見を述べ […]

「科学と非科学 その正体を探る」(中屋敷 均)

科学は万能ではないこと、 科学には限界があること、 科学は自由であるべきこと、 科学には「闇」の部分があること、等々、 科学者である著者が、 敢えて科学の裏側(マイナス部分)を見せることにより、 だからこそ科学の重要性、 ひいては我々の人生は如何にあるべきか、までを語った、 科学書というよりも啓蒙書。 この本は僕みたいなおっさんよりも、 これからの進路に迷っている十代の方々にオススメしたいかな。 […]

「ビッグ・クエスチョン―〈人類の難問〉に答えよう」(スティーヴン・ホーキング)

昨年3月に他界した、現代が誇る宇宙物理学者の遺作。 1 神は存在するのか? 2 宇宙はどのように始まったのか? 3 宇宙には人間のほかにも知的生命は存在するのか? 4 未来を予言することはできるのか? 5 ブラックホールの内部には何があるのか? 6 タイムトラベルは可能なのか? 7 人間は地球で生きていくべきなのか? 8 宇宙に植民地を建設するべきなのか? 9 人工知能は人間より賢くなるのか? 1 […]

「『偶然』と『運』の科学」(マイケル・ブルックス)

現代社会は、そしてそれを支える科学そのものも、 曖昧さを排除することで成り立っていると思いがちである。 本書は、実はそうではなく、 宇宙の誕生も、生命の登場も、 そして数学や物理といった「予測可能」と思われるものも、 偶然や不確実さやランダムさにどれほど支配されているか、 について語った本である。 著者の異なる27編の文章から成り立っており、 それぞれの関連性についても配慮されているので、 実に読 […]

「記号とシンボルの事典 ―知ってそうで知らなかった100のはなし―」(スティーヴン・ウェッブ)

主にUnicode(ユニコード)で表現される様々な記号について、 その意味や成り立ちについて解説した本。 「リサイクルマーク」や「ニコニコマーク」のような、 一般的な記号も取り上げられているが、 著者は宇宙物理学者だし、 何と言っても、おなじみの「青土社×松浦俊輔訳」なので、 科学や数学に関するものが多くなっている。 ただ、たとえばリーマンのゼータ関数を表す「ζ」なんかは、 ゼータ関数そのものの、 […]

「増補版 時間認識という錯覚 -時間の矢の起源を求めて-」(首藤 至道)

本書の内容を端的にまとめれば、 脳内で発せられる信号のズレと、 異なる慣性系(静止系)間の相違が、 時間感覚というものを引き起こすのだ、 というもの。 「増補版」として追加になったという量子についての考察は、 難解なのとやや唐突感があるのとで、 ちょっと本全体の主旨がボヤけてしまっている気がしないでもない。 ただ、「ゼノンの矢」のパラドックスを、 微分とか、既知の道具で解釈しようとするのではなく、 […]

「星屑から生まれた世界 進化と元素をめぐる生命38億年史」(ベンジャミン・マクファーランド)

  地球の歴史を「元素」という観点から語った本。 十代の頃から、物理・地学は好きだったものの、 化学は大嫌いだったわけだが、 この本で繰り返し出てくる元素記号を眺めているうちに、 だんだんと化学が好きになってきた。 ある意味、生物が生まれる前の初期の地球というのは、 化学の実験室のようなもので、 リンや炭素、酸素といった材料から、 生物が誕生するまでの流れは、まるで小説を読んでいるかのよ […]

「中谷宇吉郎随筆集 」(樋口 敬二 編)

  雪の研究で知られる著者による、 主に科学に関するエッセイ集。 ジャンルとしては師の寺田寅彦と被るが、 寺田が大局から柔らかく論じる形式であるのに対して、 中谷は最初からストレートに核心に迫る、という印象。 戦時中に書かれた作品も多く、 あの大戦下で科学者がどのような思考をしていたのか、 ということを探れるという意味でも興味深い。 科学関連のみならず、自身の体験や昔日の思い出などを語っ […]

「予測不可能性、あるいは計算の魔――あるいは、時の形象をめぐる瞑想」(イーヴァル・エクランド)

  真円および等速運動という完全性の誘惑を断ち切ったケプラー、 それを計算により証明したニュートンから始まり、 予測不能な科学の代名詞としてのポアンカレが登場する。 そしてそこからカタストロフィ理論の詳細へと踏み込み、 科学における「予測可能」と「予測不可能」の違いから、 時の概念について展開していく。 おそらく興味のない人には一生知らなくても良い内容だし、 これらを知らなくても、人生が […]

「大人の科学」(南 伸坊)

  著者曰く、この本の想定読者は、 「(自分を)コドモと思っていないコドモ」あるいは、 「(自分を)大人と思っていない大人」 ということらしい。 要するに、どっち付かずの中途半端。 「色気の科学」(「男と女」「ホルモン」「血液」など) 「生死の科学」(「死体」「解剖」「寿命」など) 「話題の科学」(「人工現実」「進化」「サリン」など) 「脳内の科学」(「記憶」「睡眠」「表情」など) とい […]

1 8