国立新美術館

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「シュルレアリスム展」(@国立新美術館)

芸術には二つのベクトルがある。「作品」と「行為」と。 例えば、「ホロヴィッツがショパンを弾く」といった場合、ショパンの「作品」も、ホロヴィッツが弾くという「行為」も、 どちらも鑑賞の対象となり得る芸術であると言える。 それはもちろん、音楽というものが再現芸術であるからであって、 美術、特に絵画の場合は、「行為」が着目されることは、まずあり得なかった。 我々は、レオナルドやモネの「作品」を楽しむので […]

「マン・レイ 展」(@国立新美術館)

お盆の時期は、六本木と雖も人が少ないな・・・、と安心していたら、違った。 美術館に行列ができている。 えっ・・・と思ったら、行列はオルセー美術館展のもので、入場まで1時間以上待ちだという。 美術人気も、大したもんです。 さて、そんな行列を尻目に、ガラ空きの「マン・レイ展」へ。 マン・レイという人は、一言で言うなれば「好奇心の塊」のような人。 だから彼の作品に接するときは、こちらも好奇心を以て臨まな […]

「オルセー美術館展」(@国立新美術館)

僕には、セザンヌの良さが理解できない、というコンプレックスがあった。 テーマが興味深いわけでもない、色彩に魅力があるわけでもない。 しかしながら、セザンヌ以降の画家たちは、皆口を揃えて、「学ぶべきはセザンヌだ」と言っているのが、 自分にはどうももどかしかった。 そんなセザンヌの良さはどこにあるのだろうかということを発見するために、オルセー美術館展へ。 セザンヌ自身の作品は数点しかないが、他の同時代 […]

「ルノワール -伝統と革新」(@国立新美術館)

草木が光合成に光を必要とするのと同様、印象派の画家にとって光は欠かせない要素です。 葉の色、水の色、土の色・・・それまでの既成概念を打ち破り、光による色の分解を試みました。 だから多くの印象派の興味が風景を描くことに向けられるのは自然な成り行きなのですが、 ルノワールの魅力は、その「印象派的色彩の解剖」を、人肌において行ったところにあるのではないでしょうか。 手のひらを見てみましょう。 それは単純 […]