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「東京見おさめレクイエム」(横尾 忠則)

東京の地名とそれにまつわる有名人の思い出とを、 横尾節で語る短編エッセイである。 この類のエッセイは、大概が「土地褒め」だけで、 どれもこれも似たような内容になるのだけれども、 そこは流石の横尾忠則。 土地だけではなくむしろ人物の思い出がメインになっているので、 読み応えがある。 例えば、こんなカンジ。 江戸川乱歩と銀座 夏目漱石と護国寺 泉鏡花と浅草 葛飾北斎と柳島妙見 太宰治と吉祥寺 水上勉と […]

石庫門

石庫門

ちょっと前までは、仕事が終わって、 深夜に部屋で一人でシングルモルトを舐めるのが楽しみだったけれど、 いつの間にかそんな趣味もなくなった。 酒がキライになったわけではもちろんなく、 仕事に追われすぎて、家で寛ぐヒマすらなくなったのである。 むしろ、1人で外食しながら酒を飲むことが多くなった。 銘柄はこだわらない。 「お酒」「泡盛」、そう言って出てくるものを、 文句も言わずに、流し込む。 それでも時 […]

シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ

人生とは不思議なもので、中学の頃のオケの先輩に、 偶然20年振りに会うことになった。 ワインとタパスで、自然と音楽の話になる。 そのときに教えていただいたのが、 この「シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ」。 ベネズエラの、更生が必要な若者たちを教育して結成されたオーケストラらしく、 早速youtubeで観賞したのだが、 なるほど、そのエネルギーたるや、凄まじいものがある。 音 […]

  • 2010.07.26
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映画「アイアンマン2」

「2作目は1作目を超えられない」なんてのは、 ひと昔前の映画の迷信だと思っていましたが、 やっちゃいましたね、コレ。 サミュエル・L・ジャクソン、スカーレット・ヨハンソン、ドン・チードル、 といった一流の役者を揃えた割りには、中身が全く伴わず・・・。 ミッキー・ロークの怪演もおよそ適役とは言えず、 何がしたかったんだかよく分からない映画。 でもエンドロールの後のオチで、 どうやら懲りずに3作目もあ […]

「俵屋宗達 琳派の祖の真実」(古田 亮)

いわゆる「琳派」という括り方がキライな自分にとって、 宗達を「琳派の祖」と位置付けることは、 常々納得できない、と思っていた。 それはテーマとか技法といったレベルの問題ではなく、 「作品として向いているベクトルが違う」という感覚レベルの問題で、 だからこそ一方で、それを明確に言葉にできないでいることがもどかしくもあった。 しかしこの本は、宗達とは何か、魅力はどこにあるのか、 いわゆる琳派とは何が違 […]

「振仮名の歴史」(今野 真二)

日本語には、かな(ひらがな・カタカナ)と漢字があるから難しいとよく言われるが、 それだけじゃない、振仮名という厄介なものまである。 ならいっそのこと、漢字を廃止すれば振仮名だって必要なくなるじゃないか、 と思われるかもしれないが、そうはならないだろう。 例えばひらがなだけの文の右側に、 「漢字による振仮名」みたいなのが出現するだろうことは、 容易に想像できる。 漢字というのは、表意文字であり、一種 […]

「江戸のセンス」(荒井修・いとうせいこう)

最近ではとりあえず、 タイトルに「江戸の~」と付いていれば、 そこそこは売れるようだ。 荒井修氏は扇子職人であり、 タイトルの「センス」と「扇子」を掛けているらしいのだが・・・。 扇子職人というような、ニッチなジャンルの人が語ると、 すべてもっともらしく聞こえるから、ある意味ズルい。 冷静に読んでみると、 「本当にそうか?」とツッコミたくなる箇所も、実は多々ある。 そもそも、扇子のデザインというも […]

「江戸の妖怪事件簿」(田中 聡)

幽霊や妖怪が、まだ人間と共存していた頃の話。 『藤岡屋日記』によれば、19世紀の江戸で、 「幽霊星」なるものが流行ったという。 うっかり夜空を見上げてその星を見てしまおうものなら、 命を落としてしまうという何とも恐ろしい星なのだが、 さらに奇妙なことには、その星が位牌の形をしていたという。 天上致して星となり、人の形より位牌の形ニなり幽霊星と申候 位牌の形の星というのは想像もつかないけれども、 今 […]

「まだ科学で解けない13の謎」(マイケル・ブルックス)

僕を含めた、科学が専門でない人間にとっては、 「選ばれた事象しか知らされない」というジレンマがある。 すなわち、幾多の実験・学説の中から、 「まぁこれが、正解だろう」と言われるものだけが、 ”真実第一候補”として提示されるわけだ。 しかし、その”真実第一候補”の陰で切り捨てられていった、 その他大勢の観測結果や学説の中にも、 ”第二候補”とまではいかないまでも、 かなり興味深いモノが潜んでいること […]

「オルセー美術館展」(@国立新美術館)

僕には、セザンヌの良さが理解できない、 というコンプレックスがあった。 テーマが興味深いわけでもない、 色彩に魅力があるわけでもない。 しかしながら、セザンヌ以降の画家たちは、 皆口を揃えて、「学ぶべきはセザンヌだ」と言っているのが、 自分にはどうももどかしかった。 そんなセザンヌの良さはどこにあるのだろうかということを発見するために、 オルセー美術館展へ。 セザンヌ自身の作品は数点しかないが、 […]

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