社会・文化

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「タイトルの魔力―作品・人名・商品のなまえ学」(佐々木 健一)

主に美術作品を題材として、 作品とタイトルとの関係、そしてタイトルとは何なのか、 について論じた本。 扱う内容が巨大すぎて、 新書のボリュームでは耐えきれないのと、 文章がややくどいこともあり、 ちょっと不完全燃焼な感はあるが、 芸術作品以外でも、 普段何気なく手にする小説から商品に至るまで、 なぜそのようなタイトル(ネーミング)なのか、 そこにはどのような意味が込められているのか、 などを考える […]

「日本人とリズム感 ―『拍』をめぐる日本文化論―」(樋口 桂子)

一番の衝撃は「あとがき」に書かれた内容だった。 著者は大人になってからチェロを習い始めたそうで、 そのときに師事した先生のことが書かれていたわけだが、 最初は温厚だった先生が突然、 「あなたにはリズム感がない!」と怒り出し、 それからはひたすら数か月、間開放弦を弾くのみ。 その間もずっと怒鳴り散らし、 著者が体でリズムを取る様子を、 「気持ち悪い。薄気味悪い。恐怖すら感じる」と、 罵倒し続けたのだ […]

「偶然の科学」(ダンカン・ワッツ)

タイトルだけを見て、 当然科学関連の本だと思ったら、違った。 せっかくKindleで試し読みができるのに、 それを活用しなかった自分が悪いのだが。 ということで、内容は完全に専門外なので、 どういうジャンルになるか分からないのだが、 おそらく社会学とか社会心理学、 あるいはマーケット論の類なのだろう。 要するに、 常識と思われていることも実は当たり前ではなく、 裏側で何らかのバイアスが働いているの […]

「神は詳細に宿る」(養老 孟司)

最近、またなぜか読書のペースが上がってきた。 別にヒマになったわけでもないし、 むしろ仕事は忙しくなってるし。 僕の場合、なぜ読書をするのかというと、 基本、怠惰な性格なので、ゼロから考えることはしたくない。 だから本を読むことで、 考えるきっかけを得ることができる。 ただもちろん、コストは嵩む。 考えるために金を払うのは何だかバカバカしいけれど、 同じ金で酒を飲んで、何も考えずに時間を潰すよりは […]

「酔っぱらいの歴史」(マーク・フォーサイズ)

酒の歴史を書いた本は数多くあるけれど、 これは「酔っ払い」の歴史。 古今東西、人々がいかに酒と付き合い、 そして酒に溺れてきたかを、 軽妙な文章で綴っている。 個人的に意外だったのは、 オーストラリアという国の成立には、 (案の定)酒が関わっているのだけれども、 それはビールでもワインでもなく、 ラムだということ。 そして近現代のネタとしては、 イギリスのジン、ロシアのウオッカが、 権力によって民 […]

「江戸・東京色街入門」(八木澤 高明)

現代の東京のあちこちに残る「色街」の名残を、 実際にそこを歩いた感想や、豊富な写真を元に語っている。 吉原、浅草、根津、深川・洲崎といった、 東京の東エリアであれば、 自分もそれなりに知ってはいたのだが、 三鷹、調布、府中、立川、八王子、武蔵新田、町田といった西エリアになると、 そもそもそこに色街があったことを知らなかったり、 たとえば立川のように「あぁ、なるほどね」と思ったり、 興味深い発見が多 […]

「影の現象学」(河合 隼雄)

  古本屋の閉店セールで叩き売られていたのと、 巻末の解説で遠藤周作が「名著」だと絶賛していたのとで、 心理学という自分にはかなり疎い分野ながらも、 読んでみることにした。 夢や無意識、あるいは多重人格など、 人には、もう一人の自分ともいうべき「影」の部分が多かれ少なかれ存在する。 それはなぜ生じるのか、そしてそれが生じることでどうなるなのか、 我々はそれにどう対処すべきなのか、を解説し […]

「日本の星名事典」(北尾 浩一)

  ギリシャにせよ、エジプトにせよ、メソポタミアにせよ、中国にせよ、 古代文明における星の捉え方としては、 ある程度まとまった星の群れをひとつの集団として、 いわゆる「星座」の概念を形作ってきたわけだが、 日本での捉え方はそれとは異なり、 単独もしくは、2~3個の星に対して命名を行ってきた。 (北斗七星やカシオペヤ座のような例外はある) そのような「星の和名」を網羅的に紹介したのが本書で […]

「日航機123便墜落 最後の証言」(堀越 豊裕)

  日航機墜落事故については、 いまだにネットやマスコミで採り上げられることが多く、 自分も少し気になっていたので、この本を手にしてみた。 おそらくこの本が、同じ事故を扱った他の書物と決定的に違う点は、 当時の米国の関係者に徹底的に取材することで、 この事件の、日本ではあまり語られてこなかった一面を示せていることだろう。 そこには、当時のボーイング社の社長や、 NTSB(米運輸安全委員会 […]

新内節と、深川&日本橋そぞろ歩き

何度か義太夫の発表会で出演させてもらっている、 深川江戸資料館に、新内節を聴きに。 2014年にも行っており、そのときの記事はこちら。 半蔵門線の清澄白河で降り、まずは腹ごしらえということで、 迷わず深川めし。 狙った店は混雑していたため、「深川釜匠」さんに行ってみた。   相席前提の4人掛けテーブルが2つしかなく、 (おそらく)ご夫婦で切り盛りしている家庭的なお店。 いわゆる「深川めし […]

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