音楽

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チェリビダッケのブラームス1番

反論があるのを敢えて承知で言えば、 僕の中でのクラシック音楽のピークはバッハであり、 それに近代的な意味での芸術性を加えたのがベートーヴェンであって、 そこから先の音楽史は、各ジャンルに名曲と呼ばれる作品があったとしても、 それはあくまでも、特殊化・専門化の結果でしかない。 交響曲というジャンルでいうならば、 ブラームスの1番は、ベートーヴェン以降の特殊成功事例の1つであると言っていい。 中学生以 […]

フンメル「ファゴット協奏曲」

クラリネットほど甘くなく、オーボエほど尖ってない。 そんなファゴットが、最近のお気に入りである。 音色は素朴、音域は豊かで、 倍音混じりの低音域と、澄んだ中にもとぼけたような表情がある高音域。 森の中にそっと置いておいてもそのまま同化してしまうのではないかという外見も、 魅力のひとつだ。 そんなファゴットも、オーケストラに入ると極めて地味な存在となってしまうが、 何曲かの有名なコンツェルトもあり、 […]

「小澤洋介 無伴奏チェロリサイタル」(@東京文化会館小ホール)

  前回(もう1年前か!)の音響的教訓があったので、 今回は一番前の席を陣取った。 ここなら、指や弓の動きはもちろん、腕や体の使い方まで全部分かるze、シメシメ(死語)・・。 1.レーガー「無伴奏チェロ組曲第3番」 最近、レーガーの曲を聴くことが多かったので、ジャストタイミング。 今回、小澤先生自身で書いたプログラムによれば、 レーガーは祖国ドイツでもそれほど演奏される機会はないとのこと […]

バッハ「イギリス組曲」

先日、チェロの先生と、 バッハのイギリス組曲第3番の「ガヴォットⅡ」(ミュゼット)は、 なぜアウフタクトで始まるのか、というマニアックな議論になり、 とりあえずyoutubeで聴いてみたところ、 もしかしたら、その前から続けて演奏される「ガヴォットⅠ」がアウフタクトだから、 それと合わせるために、「ガヴォットⅡ」もそうなのかも、、 という推察で終了となった。 もちろんそのままでは気持ちが悪いので、 […]

リスト「巡礼の年 第1年:スイス」

10代の頃は、音楽と文学に耽溺していて、 そのせいで高校を卒業し損なった。 音楽に関して言えば、好きな音楽はたくさんあったのだけれど、 10代の頃の人格形成に大きく関わった音楽といえば、 ベートーヴェン、マーラー、そしてリストだろうと思う。 リストについては、弾くのはともかく、 聴くことに関してはそれほど好みではなかったのだけれど、 あるとき、「巡礼の年」の第1年・第2年を聴いてから、 思春期の僕 […]

ヴィラ=ロボス「ブラジル風バッハ」

先週はほぼずっと寝込んでいたのだけれど、 眠りにも限界がある。 布団の中でじっとして眠れず、 かといって本を読む気力もない。 そんなときは酒を飲む音楽を聴くのがベストなのだけれど、 さて何を聴こう。 朦朧とした頭で、本能的に選択したのが、 ヴィラ=ロボスの「ブラジル風バッハ」。 20代の頃は、ブラジルを代表するこの作曲家の音楽は、 俗っぽいというか、キワモノっぽいというか、 どうも親しめなかったの […]

Thelonious Monk Live In Berlin 1969

僕がセロニアス・モンクを知ることになったのは、 1969年のベルリンでの、このライブ映像。 うまい譬えがまったく見当たらないが、 固くて太い鉄の棒で、背骨の辺りを強打されたような、それぐらいの衝撃だった。 流麗とか軽快とか、そういう表現とは対極の、 武骨・・・では物足りない、、soul、そう、これはまさに真のソウル・ミュージックである。 一音一音を、腹の底から抉り出すような深くて強いタッチは、 ピ […]

シュナーベルの「皇帝」

クラシックの作曲家は作曲家であると同時にピアニストであることも多いから、 当然ながら、ピアノ協奏曲というジャンルに名曲は多い。 僕の中での「三大ピアノ協奏曲」といえば、シューマン、チャイコフスキー、 そしてこのベートーヴェンの「皇帝」。 特に「皇帝」は、18歳でピアノをやめる寸前に習った曲でもあるので、 思い入れが深いし、それこそ「毛穴の数まで」知っている。 そんな曲だから、誰の演奏を聴いてもそれ […]

「トッカータ Op.7」(シューマン)

昔はシューマンという作曲家が苦手で、 例外的に好きだったピアノ協奏曲以外は、ほとんど聴かなかった。 理由としては、とにかくつかみどころがない。 甘いメロディが現れたかと思うと、急に止まったり、 あとは何と言っても、ピアノ曲が弾くのに難しすぎる!! 同年生まれのショパンとはよく比較されるけれども、 「流れるショパン」に対し、「沈み込むシューマン」とでも言おうか、 ショパンが横ならシューマンは縦、 勿 […]

サヴァールのヴィオラ・ダ・ガンバ

こないだの週末は、サヴァールのヴィオラ・ダ・ガンバをyoutubeでひたすら聴いていた。 名前はヴィオラで、形状はチェロに似ているけれども、 いずれにも似て非なる楽器である。 倍音をたっぷり含んだシブい音色は、 琵琶や三味線、シタールなどの東洋の楽器に近い気がしていて、 良い意味での土臭さに、ハマってしまうと戻れなくなるような危険な魅力がある。 ただ冷静に考えてみれば、 ピアノやオーケストラに代表 […]

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