天文・宇宙

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宇宙の一様性について

科学は例外を嫌う。 宇宙は一様である、というのが物理学者の理想である。 ビックバン、インフレーションを経て急速に拡大した宇宙が、 「なめらかに一様である」 と想像するのは、ある意味自然かもしれない。 しかし、宇宙の平均密度が、1立方メートルあたり陽子1個という驚くべき「低さ」なのに対し、 星、そして我々生命が存在する部分の密度は、「高い」。 いや、言い方は逆で、宇宙の密度が一様でないからこそ、星が […]

「系外惑星 宇宙と生命のナゾを解く」(井田 茂)

新書なので手軽に読めるだろうと思ったが、実際に読んでみると意外と濃い内容なので驚いた。 タイトルは「系外惑星」だけれども、全体の3分の2は、一般的な惑星科学と地球科学の話に費やされ、 期待していた系外惑星探しの最新のトレンドについては、驚くほどあっさりとしか触れられていないことに、ちょっとだけがっかり。 それにしても、我々の住む太陽系のような「均整のとれた」惑星系というのは稀なのだということを、あ […]

惑星系形成の謎

最近の「ナショジオ」に、惑星形成に関する3つの定説が見事に覆されたという記事があった。 3つの定説とは、 1.すべての惑星の軌道はほぼ真円である 2.恒星系のすべての天体が同一平面上を同一方向に公転している 3.海王星サイズの惑星は宇宙では珍しい のこと。 しかしながら、太陽系外惑星が多く見つかるにつれて、 上記の3つを満たすような惑星は全体の3分の1ほどしかない、というのだ。 一般相対性理論が水 […]

宇宙の距離測定について

よく、ある天体までの距離を「●●光年」とか「●●パーセク」であらわすけれど、 その計測は実は単純ではない。 ほとんどの場合が、いくつかの計測を組み合わせて(「距離のはしご」) 計測することになる。 つまりそれだけ誤差も大きくなるということ。 遠い銀河までの距離については、 最近では赤方偏移による計測が一般的なのだろうか。 その銀河からの光の赤方偏移を調べれば、 その銀河の地球に対しての相対速度が分 […]

「宇宙を解く壮大な10の実験」(アニル・アナンサスワーミー)

もし、この本に書かれている「科学的事実」だけを抽出するならば、 おそらく30ページ以内でまとめられるだろう。 その約10倍のページは、それら「科学的事実」を発見・検証するための実験及びそれを可能とする施設を、実際に見聞した記録からなる。 ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を覗いてから400年の間に、天文学を取り巻く状況はめまぐるしく進歩した。 観測の主役は、光学望遠鏡から、電波望遠鏡、そして素粒子をとらえ […]

天文学の行き詰まり

先月末に、「ハッブル望遠鏡が132億年前の銀河をとらえた」、というニュースを目にした。 天体までの距離測定というのは一筋縄ではいかず、 ましてや132億光年ともなれば、相応の誤差を含んでいることは覚悟しなくてはならないけれども 、 現在の宇宙の年齢が140億歳弱だということを考えれば、 宇宙の最初期に誕生した銀河を補足したことになる。 個人的な見解では、もうこれで天文学の使命はひとまず終わったので […]

恒例のドレイクの方程式

ブログをリニューアルするたびに検証してきた、 地球外生命体の可能性を探る「ドレイクの方程式」。 では今回もチャレンジしてみよう。 N =[R*]×[fp]×[ne]×[fl]×[fi]×[fc]×[L] R*: 1年当たりに銀河系で生まれる恒星の数 これは「10」、という数値がもはや常識となっている。 おそらく、現在の銀河系内の構成分布を考えても、まぁ妥当なところだろう。 fp : 恒星系が惑星を […]

「宇宙を支配する6つの数」(マーティン・リース)

自分の本棚を一冊ずつ紹介するペースよりも、新しい本を読むペースの方が早くて、途方に暮れているわけです。実は。 そんな愚痴はさておき、例えば重力加速度gや、光速度cの値が少しでも違っていたら、宇宙はどうなっていただろうか。 間違いなく、我々人類は生まれていなかっただろう。 しかしそれでも、そんな環境下で生物が誕生する可能性は否定できない(どの値がどれぐらい違っていたかにもよるが)。 そうしたらその生 […]

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