オペラ

日本橋オペラ2016 「トスカ」

  去年からスタートしたらしい、「日本橋オペラ」。 特に日本橋(大阪ではなく、東京ね)であることの意味はないのだが、 日本橋公会堂という、およそオペラとは無縁の会場で、 無理矢理オペラをやってしまおう、という企画。 もちろんオーケストラ・ピットなどないので、オケも舞台に上げることになり、 そうなると、必然的に少人数でなくてはダメなので、 室内楽版での演奏となる。 まぁ要するに、小ぢんまり […]

スロヴェニア・マリボール国立歌劇場 オペラ「カルメン」(@オーチャードホール)

ひとことで言えば、上品でレガートな「カルメン」。 と書くと、この作品の魅力を削いでいるのでは、と思われるかもしれないが、 実際はその逆で、歌手とオケの特徴を存分に発揮させることにより、 「カルメン」の別の魅力を引き出すことに成功したのではないだろうか。 まず素晴らしかったのは、ドン・ホセ役のヤべ・トメ・フェルナンデス。 声量十分のテナーの美声と、何よりもドン・ホセのやさ男ぶりそのままの風貌、 まさ […]

パリ・オペラ座ライブビューイング「ヘンゼルとグレーテル」

Bunkamuraでのパリ・オペラ座のライブビューイング。 本当は「カルメン」を観たかったのだが、気付くのが遅く、 未見のオペラ「ヘンゼルとグレーテル」を鑑賞した。 作曲は、ワーグナーの下で働いていたという、ドイツ人のフンパーディンク。 音楽は、モーツァルトのオペラのように、どのアリアも美しく、 オーケストラと歌唱のバランスも絶妙。 ドイツでは人気のオペラというのも、納得できる。 ※パリで上演され […]

オペラ「アイーダ」(DVD)

1989年、メトロポリタン歌劇場のLIVE。 指揮:ジェームズ・レヴァイン、 アイーダ:アプリーレ・ミッロ、 ラダメス:プラシド・ドミンゴ。 演奏、歌唱、演出、舞台、どこをとっても完璧。 世間的なウケは第二幕だろうが、 やはり圧巻は第四幕。 第一場の王女のアリアから、フィナーレの変則の三重唱、 これを観て感動できない人はおそらくいるまい。 ヒロインのアイーダよりも、 その恋敵の王女アムネリスの方が […]

オペラ「ラ・ボエーム」(1/22@新国立劇場)

まさかの、二週連続プッチーニ。 僕が好きなのは、第二・三幕。 第一幕と第四幕は、どうもメロドラマ臭が強くて、 真面目に見てるとむず痒くなってくる。 考えてみれば、第一幕の出会いの設定は少々強引だし、 第四幕でヒロインを他界させるのも唐突といえば唐突。 それよりも、人生の喜劇性を描いた第二幕と、 感情な繊細な動きからなる愛憎劇の第三幕があれば、 十分満腹なのは自分だけだろうか。 第三幕の冒頭と最後に […]

ウクライナ国立オデッサ歌劇場 オペラ「トゥーランドット」(1/15@Bunkamura)

日本では人気の高い「トゥーランドット」だけれども、 個人的にはそれほど良い作品とは思えない。 モーツァルトでいえば「魔笛」のような感じで、 題材は良いのだけれども、台本がイマイチなのと、 良いアリアはあるのだけれども、 なんとなく作品から浮いてしまっている。 今回聴きながら、思った。 やはりアルファーノによる補筆は、失敗である、と。 芸術作品が未完成である場合、 未完成なら未完成なりの味わい方があ […]

プラハ国立歌劇場 オペラ「トスカ」(10/16@東京文化会館)

娯楽と芸術。 一見正反対のように感じるこれら2つが同居しているのが、 イタリア・オペラである。 ジャコモ・プッチーニの「トスカ」。 これほど世俗臭の強い劇を、 ここまで美しい作品に仕上げられるのは、 神業以外の何物でもない。 特に第3幕。 僕は今までこの幕は退屈で仕方がなかった。 しかし今回Liveで聴いて、それは間違いだと分かった。 幕が開いてからしばらくの、 浄瑠璃でいう道行にも通じるあの緊張 […]

オペラ「セビリャの理髪師」(9/11@新国立劇場)

ロッシーニの「セビリャの理髪師」は、 中学生ぐらいのときに、Overtureをよく聴いていた気はするけれども、 オペラ本体を通しで、 もちろんliveで鑑賞するのも、初めてのこと。 18・19世紀のイタリア・オペラなんて、 文字通り「星の数ほど」作られていたわけで、 そんな中で200年もの間演奏され続けてきた、 この「セビリャの理髪師」はどんなもんかと、 期待半ば、不安半ばで開演を待っていた。 幕 […]

オペラ「コジ・ファン・トゥッテ」(5/29@新国立劇場)

軽妙洒脱。 ワーグナーやヴェルディじゃあるまいし、 18世紀のイタリアオペラは難しいことを考えずに純粋に楽しめばいい。 モーツァルトの「コジ」(僕が中学生の頃は「コシ」だった)なんかは、 その典型。 しかも今回は、舞台を現代イタリアのキャンプ場「Alfonso」に設定し、 何から何まで現代風にアレンジ。 けれどそこは演出の冴えだろう。 不自然なところは一つもなく、 むしろそんな設定でも違和感を感じ […]