古典

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百人一首替へ歌(No.37)

ようやく4分の3まできたか…。 始めた当初は、 百首のパロディなんてあっという間、 と思っていたのだけれど、 意外としんどい。 というのも(言い訳だけれども)、 こうやって一首ずつじっくり取り組むと、 この百人一首というのは、 必ずしも「名歌」のアンソロジーではないのだな。 だからこそ、 なぜ定家がこれらの歌を選んだのか、 という、謎解きも諸説出てくるわけだけれども、 とにかく、百首は玉石混交で、 […]

百人一首替へ歌(No.36)

第七十一番歌 【原歌】 夕されば門田の稲葉おとづれて 蘆のまろ屋に秋風ぞ吹く (大納言経信) 【替へ歌】 夕されば庭の草葉のささめきて 訪ふ人もなし蘆のまろ屋に こんな拙い替へ歌であっても、 実は何度も推敲を重ねていて、 この歌は今までで一番多く、 11回のボツを経てようやく形となった。 (それでも褒められたものではないかもしれないが) というのも、 原歌にはあまりに隙きがなさすぎる。 秋風が稲葉 […]

百人一首替へ歌(No.35)

第六十九番歌 【原歌】 嵐吹く三室の山のもみぢ葉は 竜田の川の錦なりけり (能因法師) 【替へ歌】 三室山風の行方を訪ぬれば 錦を纏ふ竜田川かな 業平による17番歌、 ちはやぶる神代も聞かず竜田川 からくれなゐに水くくるとは を彷彿とさせる原歌であるが、 能因法師には、 もっと良い歌があるのだけれど、 なぜこれを定家は選んだのか、 理解に苦しむ。 紅葉を錦に見立てるのはもちろん、 「~は~だったよ […]

百人一首替へ歌(No.34)

第六十七番歌 【原歌】 春の夜の夢ばかりなる手枕に かひなく立たむ名こそをしけれ (周防内侍) 【替へ歌】 手枕のぬくもりばかりかひなくも 残るぞつらき春の夜の夢 原歌には、 ちょっとした物語風の背景があって、 作者(女性)が眠れないでいたところに、 プレイボーイが現れて、 「僕が手枕してあげるよ」 と言われたときの歌。 春の夜の夢のような手枕、 という前半はいかにも妖艶なのだけれど、 後半の、 […]

百人一首替へ歌(No.33)

第六十五番歌 【原歌】 恨みわび干さぬ袖だにあるものを 恋に朽ちなむ名こそ惜しけれ (相模) 【替へ歌】 恨むとも止まる涙はなきものを 恋の噂に我が身朽ちなむ 原歌を意訳すると、 「あの人のことを恨んで私の涙は止まらないのに、 その上、恋の噂が立ってしまうことが、 残念で仕方がない」 という感じなのだが、 失恋の恨みと自尊心の間での、 当時のインテリ女性の苦悩が、 よく伝わってくる。 ただ一首の中 […]

百人一首替へ歌(No.32)

第六十三番歌 【原歌】 今はただ思ひ絶えなむとばかりを 人づてならでいふよしもがな (左京大夫道雅) 【替へ歌】 もう君をあきらめるよということさえも 伝えることができぬこの恋 まぁなんというか、 相変わらず女々しい、 男性歌人の恋の歌。 そういう意味では、 現代の草食化(?)している男子にも、 通じるものがありそうで、 ちょっとJ-POPの歌詞風にしてみた。 LINEもブロックされたんでしょうね […]

百人一首替へ歌(No.31)

第六十一番歌 【原歌】 いにしへの奈良の都の八重桜 けふ九重に匂ひぬるかな (伊勢大輔) 【替へ歌】 あの春の空を染めにし八重桜 けふここに立ち記憶に散り積む またもや、女流歌人シリーズ。 ただ、この歌は、 女流歌人特有の粘着感のようなものがなく、 稚拙なほどにさらりと詠まれており、 思わず口ずさみたくなる。 替へ歌については、 「けふ九重」を「けふここに」と、 同音で詠み替えるとともに、 原歌に […]

「史記8 列伝四」(司馬遷)

70編に及ぶ列伝をこれで読了した。 『史記』全体では、 70/130を読んだことになる。 この「列伝四」は、 「酷使列伝」「游俠列伝」「滑稽列伝」など、 最後に変わり種を持ってきたという感じだが、 それらひとつひとつが、 さらにオムニバス的な様相を呈しているので、 退屈しないというか、読み易い。 「酷使列伝」は、 冷酷な役人の所業を述べたものだが、 刑罰として、肢体を裂いたり、 ノコギリで項を切っ […]

「本朝水滸伝」(建部 綾足)

江戸中期の俳人・国学者、 建部綾足による読本。 二十五巻五十条という長編っぷりのため、 長らく積読状態だったのが、 読み始めてみたら、これがなかなか面白い。 内容としては、 荒唐無稽にして奇想天外。 孝謙天皇と結託して、 勢力を奮った怪僧・道鏡を打倒するため、 恵美押勝をリーダーとした反乱軍が、 各地で同志を集いつつ立ち上がる、 という話なのだが、 橘諸兄・奈良麻呂、大伴家持・書持を始め、 極めつ […]

「史記7 列伝三」(司馬遷)

列伝とはいっても、 一応は年代順に並んでいて、 この「列伝三」は、大まかにいえば、 漢帝国(前漢)がようやく軌道に乗ってきた頃、 呉楚七国の乱や、 匈奴らの周辺諸国との争いが生じた時代のものである。 印象的というか、かなり特徴的だったのが、 「扁鵲倉公列伝」で、 ここでは扁鵲(へんじゃく)らが行った、 医術について語られているのだが、 どのような症状をどのように見抜いたか、 そして患者がどうなった […]

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