古典

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「古典対照語い表」(宮島 達夫)

「万葉集」「竹取物語」「伊勢物語」「古今和歌集」 「土佐日記」「後撰和歌集」「蜻蛉日記」「枕草子」 「源氏物語」「紫式部日記」「更級日記」「大鏡」 「方丈記」「徒然草」 のそれぞれの作品の中で、 どの単語が何回使われているかを、 一覧化した本。 中古から中世にかけての、 代表的な古典作品において、 ある単語がどれぐらい登場するのかを見ることで、 その単語の時代ごとの使用度合や、 また、作品内での単 […]

百人一首替へ歌(No.25)

第四十九番歌 【原歌】 御垣守衛士の焚く火の夜は燃え 昼は消えつつものをこそ思へ (大中臣能宣朝臣) 【替へ歌】 夜は燃え昼は消えつつあてもなき 恋火をただに守りつるかな 「御垣守衛士の焚く火の」という、 序詞が特徴的な原歌。 昼はぐっとガマンして、 夜になるとやたらと逢いたくなるという、 現代でいえば職場恋愛みたいな状況を、 想像してみるとよいのかな。 ただやはり序詞が、 あまりにも現代向きでは […]

百人一首替へ歌(No.24)

第四十七番歌 【原歌】 八重むぐら茂れる宿の寂しきに 人こそ見えね秋は来にけり (恵慶法師) 【替へ歌】 八重むぐらかき分け友の来ぬるかと 宿出てみれば秋風ぞ吹く 八重むぐらが茂る寂しい我が宿に、 人は訪れないのに秋が来ちゃったよ、 というこの季節にピッタリな(?)原歌。 「八重むぐら茂れる宿」という、 場面設定だけで十分なのに、 そこに「寂しき」という主観をダメ押ししたのは、 ちょっとクドいかな […]

「西遊記」(橘 南谿)

「西遊記」といっても、 猿や河童が活躍するアレではなく、 江戸中期に、 京都の医師であった橘南谿が、 西国である、中国・四国・九州地方を巡遊し、 各地で見聞きした出来事や、 その土地の伝承や旧蹟などについて、 記したものである。 バラエティに富んだ内容や、 主観的な表現が多いなど、 読んでいて飽きることなく、 旅のガイドブックとして、 当時のベストセラーだったことも頷ける。 著者は当代きっての知識 […]

百人一首替へ歌(No.23)

第四十五番歌 【原歌】 あはれともいふべき人は思ほえで 身のいたずらになりぬべきかな (謙徳公) 【替へ歌】 いたずらになりぬる後にあはれとも いふべきものと待ちつつあるを 詞書によると、この原歌は、 自分を振った相手を恨めしく思って、 送り付けた歌だという。 歌意としては、 振られた私を、 可哀想だと言ってくれる人なんて思い付かず、 私はこのまま死んでしまうでしょうよ っていう感じで、 前から続 […]

「〈うた〉起源考」(藤井 貞和)

感想を一言で表すならば、 「ダマされた」。 このタイトルで、 4,000円を超える大著(?)、 しかもこの著者と出版社ということもあり、 和歌の起源を追究する、 堂々たる論考かと思いきや、 読んでいる途中で、 章と章との連続性のなさに不審をおぼえ、 調べてみると、 和歌に関する独立した文章を、 各章として寄せ集めただけのものだった。 そうなると、全31章というのも、 和歌の「三十一文字」になぞらえ […]

百人一首替へ歌(No.22)

第四十三番歌 【原歌】 逢ひ見てののちの心にくらぶれば 昔はものを思はざりけり (権中納言敦忠) 【替へ歌】 恋心打ち消す如くすでに我が 肉体は知りぬ愛の温度を 第四十三・四十四番歌は、 歌自体も作者名も似ていて、 ちょっと紛らわしい。 こちらの四十三番歌は、 あの人と実際に愛し合ってみると、 以前の気持ちとは比べ物にならないぐらい、 好き度合いが増してるなぁ、 という、 まぁ言ってしまえば、 結 […]

「己巳紀行」(貝原 益軒)

「己巳紀行(きしきこう)」は、 丹波丹後若狭紀行 南遊紀事 島上紀行 の三部からなる紀行文で、 いずれの旅も、 十干十二支の「己巳」(「つちのとみ」または「つちのとのみ」)の年、 つまり元禄二年(1689年)のものであることから、 このように名付けられていると思われる。 益軒の客観的著述姿勢は、 以前紹介した「東路記」と同様であるが、 特に「南遊紀事」においては、 『太平記』の愛読者であった益軒ら […]

百人一首替へ歌(No.21)

第四十一番歌 【原歌】 恋すてふわが名はまだき立ちにけり 人知れずこそ思ひそめしか (壬生忠見) 【替へ歌】 人知れず止みにしものを恋すてふ わが名ばかりはあとに残りて 原歌は「忍ぶ恋」として、 第四十番歌の、 忍ぶれど色に出でにけりわが恋は ものや思ふと人の問ふまで (平兼盛) と、歌合で競い合った歌。 結果としては、 帝が「忍ぶれど…」と口ずさんだことで、 四十番歌が勝ったわけだが、 確かに、 […]

百人一首替へ歌(No.20)

第三十九番歌 【原歌】 浅茅生の小野の篠原忍ぶれど あまりてなどか人の恋しき (参議等) 【替へ歌】 すれ違う人もなき小野の篠原に 浅茅を友と慕ひけるかな 原歌にある「小野」について、 多くの注釈書では、「小さな野」と、 普通名詞として解釈するのだが、 僕としてはやはり、 『伊勢物語』や『源氏物語』に描かれた、 人里離れた寂しい土地としての「小野」(固有名詞) と捉えたい。 詠者である源等の時代に […]

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