- 2022.03.26
- 哲学・思想,
「ソクラテスの弁明 クリトン」(プラトン)
哲学は、どうもニガテすぎる。 正直、内容自体は大したことないのよ。 量子論レベルが理解できれば、 どうということはない。 ただ問題なのは、 文体がややこしすぎる。 この本も然りで、 プラトンお得意の対話からなる作品なのだが、 格調高く、かつ、 ロジカルさを表現したいのは分かるけれど、 少なくとも対話である以上、 もう少し理解しやすい日本語訳に、 できないものなのか。。 なので、書かれていることの、 […]
哲学は、どうもニガテすぎる。 正直、内容自体は大したことないのよ。 量子論レベルが理解できれば、 どうということはない。 ただ問題なのは、 文体がややこしすぎる。 この本も然りで、 プラトンお得意の対話からなる作品なのだが、 格調高く、かつ、 ロジカルさを表現したいのは分かるけれど、 少なくとも対話である以上、 もう少し理解しやすい日本語訳に、 できないものなのか。。 なので、書かれていることの、 […]
奇書=奇妙な内容の本、と考えると、 そんなものは地球上に山ほどあるわけだが、 本書の中での奇書の定義は、 かつては非常識であったが、今では常識となった内容が書かれた本 あるいはその逆の本 ということになっている。 なので、ちょっと奇書と呼ぶには憚られるような書物、 例えば、 『ルバイヤート』(ウマル・ハイヤーム) 『月世界旅行』(ジュール・ヴェルヌ) 『天体の回転について』(コペルニクス) のよう […]
著者は数学のノーベル賞ともいうべきフィールズ賞を受賞し、 京都大学・ハーバード大学の名誉教授も歴任した、 日本が生んだ世界的な数学者。 とはいっても数学に関する内容はごく一部で、 大部分は、学問をしたり物事を考えたりする上で大切なこと、 そして、人生で心がけるべきことについて熱く語った、 青少年向けの啓蒙書といっていい。 そんな本を40台半ばのおっさんが一生懸命読むのは、 世間的には […]
老子による『道徳経』、いわゆる「道」(タオ)の思想の解説書である。 これは江戸時代からの悪しき風習だと思うのだが、 我が国の教育において、まず学ぶべき中国の古典は『論語』となっている。 しかし『論語』や孔孟思想の儒教は、 年齢を重ねるに従って、うるさく感じられてくるわけで、 それと対極にあるのが、 老子・荘子の唱える「道」(タオ)の考え方だ。 荘子が完全に浮世離れしているのに対し、 老子の方は地に […]
哲学書なんて10代の頃に、申し訳程度にカントとかニーチェとか読んだぐらいで、 大人になってからは、まったく無縁のジャンルだったわけだが、 ふとしたきっかけでエピクテートスのことを知り、 彼の語録であるこの「人生談義」を手にしてみた。 古代ギリシャの哲学者といえば、 ソクラテスとかプラトンとか、まぁたしかに哲学書の中では多少読み易い印象だが、 この「人生談義」は、その中でもかなりライト […]
仏教がキリスト教やイスラム教ほど広まらなかった理由のひとつとして、 聖書やコーランが持ち運び可能な「携帯サイズ」であったのに対し、 仏典は辞書何冊分にも相当するような、 膨大な量であったことが、挙げられる。 一般の人々が直接読めたかどうかはともかく、 その宗教のエッセンスは、 教典に凝縮されていることは間違いない。 我々は(我々でさえも)、 なぜか聖書に関する内容はそこそこ知っている […]
著者の李宗吾は、中国四川省の出身で、 科挙試験に次第して官吏となったが、 腐敗した環境に愛想を尽かして隠遁し、 もっぱら執筆にふけったという、「いかにも」な人。 この書は、清朝末期に刊行され瞬く間にベストセラーとなり、 日本では「厚黒学」は「ずぶとく はらぐろい がく」と訳されている。 タイトルどおり、大物になるためには、ヤワな生き方ではダメで、 何事にも、図太く腹黒く、したたかに物事に当たるべし […]
前半が物理学・数学・進化論についての概要、 後半が仏教についてのお話。 でもって、西洋科学と仏教の共通点を炙り出そうというのが、 本書の狙い。 特に前半の科学パートは、ヘタな専門書よりもよくまとまっていて、 ここだけでも読む価値は十分あると思う。 後半の仏教についての説明も、 完全とは言えないながらも理解ではできたのだが、 ただ、肝心の科学と仏教の共通点を述べるところは、 もう一歩踏 […]
常々思うことは、 我が国では、孔孟による儒家思想が、 金科玉条のように崇められている。 これは江戸幕府以来の教育方針が原因なのかもしれないが、 儒家思想とは、つまりは出世の為の哲学なのであり、 教える側も教わる側も、 そうだとわりきって臨むのであればよいのだが、 どうもそうではなく、 「孔子様の教えは道徳的に素晴らしいものである」 と思われている節があり、 私はそのような傾向には、大いに反対である […]
なんだろう、これ。 こんなんで本にできるのは、ある意味驚きでもある。 一応、「大パリニッバーナ経(大般涅槃経)」の訳と解釈からなるのだが、 このような体裁をとるのであれば、ブッダとその最後の旅(道行)について、 もっと魅力的に書けるだろうに、、、と突っ込みたくなる。 まぁ新書だから、当たり外れがあるのは仕方ないけど。