天文・宇宙

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「星の文化史事典」(出雲 晶子)

天体に関する古今東西の伝説・逸話を、 50音順に紹介している。 星たちに対して、天文学や天体物理学的アプローチを試みた本は山ほどあるが、 本書のように、民俗学・文化史的にまとめた書物は、意外と少ない。 星座や星に対する捉え方は、世界各地・各民族に共通するパターンがあることは、 この本を読めば容易に分かる。 中でも注目したいのは、 「かつて太陽は2つ乃至3つ存在していた」という伝説。 もしかしたら、 […]

惑星のはなし

最近、はくちょう座の連星系に、2つめの惑星が見つかったということで話題になっている。 ほとんどの解説が、「連星系に複数の惑星が生じるのは難しい」としているが、 実はこれは、間違い。 惑星誕生のメカニズム的に、惑星がひとつしかないことの方が、余程珍しいのである。 惑星を感知するというのは非常に難しいため、 今まで連星系では2つめの惑星が見つかっていなかっただけの可能性が高い。 ただ、連星系で惑星が複 […]

Curiosity

何やらショッピングセンターのような名前の着いたこのローバー。 300m・1tという巨体を無事着陸させたアメリカの技術はさすがではあるが、 2000億円もかける価値があるかどうかは、はなはだ疑問だ。 火星には何十年も前にバイキングが着陸しているし、 このブログでも紹介した先輩のローバー、Opportunityもいまだ健在である。 現代の科学は、理論・予想がまずあり、それを実験・観察で裏付けるという流 […]

海王星

太陽系第8惑星、つまり太陽系の最も外側の惑星である海王星は、僕が一番好きな天体である。 「地球は青かった」とは言うが、青さにおいては海王星の方が完璧である。 この青さは、主成分の1つであるメタンが原因であるとも言われているが、詳しいことはよく分かっていない。 海王星の一年、つまり公転周期は、地球でいうところの165年。 まぁ遠いところにあるので当たり前といえばそれまでなのだが、海王星の神秘性を高め […]

Opportunity

2004年に火星に降り立った、探査車(ローバー)のOpportunity。 当初は90日間の任務を想定していたが、気づけば9年、未だに健在である。 砂嵐に見舞われたり、砂丘に突っ込んだり、クレーターから脱出できなかったりと、様々なアクシデントに会ったけれども、都度復活。 一度電源が落ちた時は、再起動させたというけれど、データセンターのサーバーを再起動させるのとは違うわけで、何気に凄い話。 全然目立 […]

宇宙の一様性について

科学は例外を嫌う。 宇宙は一様である、というのが物理学者の理想である。 ビックバン、インフレーションを経て急速に拡大した宇宙が、 「なめらかに一様である」 と想像するのは、ある意味自然かもしれない。 しかし、宇宙の平均密度が、1立方メートルあたり陽子1個という驚くべき「低さ」なのに対し、 星、そして我々生命が存在する部分の密度は、「高い」。 いや、言い方は逆で、宇宙の密度が一様でないからこそ、星が […]

「系外惑星 宇宙と生命のナゾを解く」(井田 茂)

新書なので手軽に読めるだろうと思ったが、実際に読んでみると意外と濃い内容なので驚いた。 タイトルは「系外惑星」だけれども、全体の3分の2は、一般的な惑星科学と地球科学の話に費やされ、 期待していた系外惑星探しの最新のトレンドについては、驚くほどあっさりとしか触れられていないことに、ちょっとだけがっかり。 それにしても、我々の住む太陽系のような「均整のとれた」惑星系というのは稀なのだということを、あ […]

惑星系形成の謎

最近の「ナショジオ」に、惑星形成に関する3つの定説が見事に覆されたという記事があった。 3つの定説とは、 1.すべての惑星の軌道はほぼ真円である 2.恒星系のすべての天体が同一平面上を同一方向に公転している 3.海王星サイズの惑星は宇宙では珍しい のこと。 しかしながら、太陽系外惑星が多く見つかるにつれて、 上記の3つを満たすような惑星は全体の3分の1ほどしかない、というのだ。 一般相対性理論が水 […]

宇宙の距離測定について

よく、ある天体までの距離を「●●光年」とか「●●パーセク」であらわすけれど、 その計測は実は単純ではない。 ほとんどの場合が、いくつかの計測を組み合わせて(「距離のはしご」) 計測することになる。 つまりそれだけ誤差も大きくなるということ。 遠い銀河までの距離については、 最近では赤方偏移による計測が一般的なのだろうか。 その銀河からの光の赤方偏移を調べれば、 その銀河の地球に対しての相対速度が分 […]

「宇宙を解く壮大な10の実験」(アニル・アナンサスワーミー)

もし、この本に書かれている「科学的事実」だけを抽出するならば、 おそらく30ページ以内でまとめられるだろう。 その約10倍のページは、それら「科学的事実」を発見・検証するための実験及びそれを可能とする施設を、実際に見聞した記録からなる。 ガリレオ・ガリレイが望遠鏡を覗いてから400年の間に、天文学を取り巻く状況はめまぐるしく進歩した。 観測の主役は、光学望遠鏡から、電波望遠鏡、そして素粒子をとらえ […]

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