浮世絵

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「歌川国芳展」(@太田記念美術館)

歌麿・広重といった正統な(?)浮世絵に飽きたら、北斎の天才にどっぷり浸かるか、国芳の奇才を堪能するしか道はない。 前者にハマるにはまだ早い。ならば、後者。 国芳の魅力は、敢えて陳腐な言葉で語れば、オシャレで、ポップなところ。 しかし浮世絵とは本来そうあるべきで、「憂き世」を真面目に描いたところで救いがない。 世知辛い人生を、持ち前のアイデアとユーモアで切り抜けてみせるのが、国芳流。 一枚一枚の絵の […]

「ボストン美術館 浮世絵名品展」(@山種美術館)

美術館で美女探し、なんて書くと何とも不埒なように聞こえるけれども、これは美人画の話。 2-3年前に福岡の美術館で、同じくボストン美術館展を見たときとは違って、 今回の来日はかなりこじんまりとしたもの。 折角の江戸への里帰りなのに、かつてと比べて、 大分放射線の量が多くなっていることが、何とも申し訳ない。 それはさておき、今回の構成は、清長・歌麿・写楽+αというもので、 特に清長の作品をまとめて見る […]

「歌麿・写楽の仕掛け人 その名は蔦屋重三郎 展」(@サントリー美術館)

2010年最後の展覧会見学は、これになった。 歌麿・写楽の魅力を伝えるのではなく、蔦重とは何者か、 を伝えるのがテーマだったと思われるけど、 なんか中途半端。 こまごました作品の展示が多すぎたせいもあるけど、 興味深い主題を料理しきれなかった、企画サイドの問題だろう。 メディアとしての浮世絵の魅力に、もっと踏み込んで欲しかった。

「~隅田川~江戸が愛した風景~」(@江戸東京博物館)

作家や美術館を冠にした展覧会が多い中で、特定のテーマを掲げた企画展というのは、開催する側にとっても骨が折れることに違いない。 今回の「すみだ川」展は、開催側の気合もひしひしと伝わってくる、すばらしい企画だと思った。 やはり江戸、そして東京は水の都。 わが国の首都の歴史は、水運なくしては、語ることができない。 特に江戸の東端を南北に貫くすみだ川は、水運という経済的な面はもとより、 多くの絵画や戯作、 […]

「江戸絵画への視点 展」(@山種美術館)

相変わらず、抱一の構成力と描画力には感嘆するしかない。 けれど今回は、日本画鑑賞の限界を感じてしまった。 自分でも認めたくないネガティブな内容なので、手短に。 西洋画と日本画の決定的な差は、日本の高温多湿な気候ゆえに、それと顔料の違いももちろんあるだろうが、 その保存状態がおそろしく違うということ。 西洋画はルネサンス期の絵画でも鮮明な色のまま現存するが、日本画は江戸後期のものであっても、大部分は […]