音楽関連

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「バッハ 平均律クラヴィーア ⅠⅡ: 解釈と演奏法」(市田 儀一郎)

日本語で読める『平均律』全曲の、 鑑賞用ではなく実演用の解説書は、 それほど多くはないのであるが、 その中でも質・量ともに、 群を抜いた存在なのがこの本。 Ⅰ巻とⅡ巻の全2冊で、 全48曲のプレリュードとフーガを、 1フレーズずつ分析しながら、 曲の構成、演奏法について、 詳細に解説している。 特にフーガにおいては、 全体構造の理解なしでは、 弾いたことにはならないので、 この本は、練習の合間に何 […]

「バッハ キーワード事典」(久保田 慶一 編)

「キーワード事典」というと、 何やらリファレンス的な感覚があるが、 これはそうではない、 正真正銘の読み物。 人物、楽譜、ジャンル、様式、 演奏、楽器、出版、 といった、 バッハを取り巻くあらゆる事柄を、 カテゴリ毎にまとめることで、 伝記の形式では辿り着けない、 バッハ音楽の核心に迫れている。 譜例も豊富だし、 バッハ好きなら、 手元に置いておくべき一冊。 敢えて難を挙げるならば、 あまりに広い […]

映画「ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る」

2014年、オランダのドキュメンタリー。 この手の作品は、 どうだ、我が国のオーケストラはすごいだろ? と言わんばかりの、 押し付けがましいものになりがちなのだが、 これは違った。 コンセルトヘボウによる、 ブエノスアイレス、ヨハネスブルグ、 そして、モスクワでの公演を追いかけた、 ドキュメンタリーなのだけれども、 中心にあるのは、あくまでも、 現地の人々の「音楽観(感)」。 そこに、この「ザ・西 […]

「踊るバロック 舞曲の様式と演奏をめぐって」(赤塚 健太郎)

アルマンド、クーラント、サラバンド、 メヌエット、ガヴォット、ジーグ・・・ バロック音楽を弾いたり聴いたりするにあたり、 「舞曲」を避けて通ることはできない。 そして、音楽的観点から、 バロック舞曲について知れば知るほど、 必ず沸き起こる疑問は、 「これらの舞曲は、 どのように踊られていたのか。 いや、そもそも踊られていたのか。」 ということ。 なにせ昔のことなんで、 録画装置などあるはずもなく、 […]

「創られた『日本の心』神話 『演歌』をめぐる戦後大衆音楽史」(輪島 裕介)

「演歌」といえば、 着物の姿の歌手がこぶしを利かせ、 二六抜きやヨナ抜き短音階で、 哀愁を帯びた歌詞の曲を唄う、 というイメージが、 誰にでもあると思う。 そしてそんな「演歌」を、 「日本人の心」、 さらには「日本の伝統音楽」、 として捉えている人も、 少なからずいると思われるが、 果たしてそれは正しいのか。 そして、 「演歌=日本人の心」 の図式が出来上がったのは、 いつ頃、何がきっかけだったの […]

「『無伴奏チェロ組曲』を求めて:バッハ、カザルス、そして現代」(エリック・シブリン)

6楽章×6曲、 偉大なる楽曲の構成に倣った36章で、 バッハ、そしてこの曲をまさに「蘇らせた」、 巨匠・カザルスの伝記、 そして現代を生きる著者によるバッハ体験、 を綴った本。 著者はもともと、 ロックやポピュラー音楽のライターらしく、 ある日、 組曲一番の前奏曲をライヴで聴いたことで、 バッハの音楽にのめり込んだのだという。 チェロを習い始め、 カンタータの合唱を学ぶ合宿に参加するなど、 著者の […]

「和洋折衷音楽史」(奥中 康人)

「『日本音楽』対『西洋音楽』というような、 わかりやすい二項対立の図式に陥ることなく、 伝統を継承しつつ新しいものも採り入れ、 うまく両者が習合している音楽文化」 についてのエッセイ集。 たとえば、 江戸末期から明治にかけて、 我が国がようやく西洋に門戸を開くと、 西洋音楽やそれを演奏する楽器が、 どっと日本に入ってくることになる。 そうなると、 それまで日本に根付いていた、 三味線や琴の音楽に、 […]

「ライプツィヒへの旅:バッハ=フーガの探究」(ミッシェル・モラール)

バッハの『平均律第1・2巻』のうち、 特に優れたフーガのみを取り上げ、 物語形式でアナリーゼをする、 という内容。 物語形式といっても、 純粋な意味での物語ではなく、 詩人と数学者の二人が、 形式や構成について学びながら、 これらの曲の素晴らしさを紹介する、 といったものだ。 詩人と数学者、 というのがポイントで、 これはつまり、 バッハのフーガにおける、 豊かな詩情と緻密な計算の存在を、 暗示し […]

映画「オーケストラ!」

2009年のフランス映画。 昔ながらのヨーロッパ喜劇、 といった感じで、 深さには欠けるけれども、 素直に楽しめる。 主人公のアンドレイは、 30年前に政治的な理由により、 「ボリショイ管弦楽団」の指揮者をクビになり、 今は劇場の清掃員となっていた。 ある日、支配人の部屋に届いた、 パリでのコンサート招聘のFAXを盗み見て、 大博打に出ることを思い付く。 それは、昔の仲間を集めて、 「ボリショイ管 […]

「新版ソアレスのピアノ講座 バッハ演奏ハンドブック」(クラウディオ・ソアレス)

「ハンドブック」というと、 常にピアノの横に置いて、 練習しながら参照する、 というイメージがあるが、 この本はそれよりも、 「ミニ解説書」というイメージに近い。 前半は、バッハの時代の、 楽曲や演奏法の特徴を、 後半は、バッハの鍵盤曲、 具体的には、 『インヴェンションとシンフォニア』 『平均律クラヴィーア曲集』 『舞曲集・その他』 について、 曲の解釈と演奏法のヒントを、 それぞれ述べている。 […]

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