社会・文化

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「悪魔の発明と大衆操作 ~メディア全体主義の誕生」(原 克)

今さら説明するまでもないが、テレビというのはすぐれた機械だと思う。 そして、ハードがよくてもソフトがひどければどうしようもない、、ということを証明してみせているのも、また、テレビなわけで、健全なる肉体だからといって、健全なる精神が宿るとは限らないようだ。 僕はそんなテレビの「ソフト面」が大嫌いだし、そんなものに目や耳を使うのは時間の無駄以外何物でもないから、しばらく前にテレビを手放した。 昔であれ […]

「地名の謎」(今尾 恵介)

地名の謎、というか日本各地名の由来の説明。 案の定、後半は、昔の地名は良かったのに今の地名は味気ない、という、ありがちな「昔は良かった」モードに。 別に地名に限らず、昔は良かった、というステレオタイプは誰が植え付けるものなのだろうか? 地名なんて分かり易ければそれはそれでよいし、由緒ある地名がもったいないのなら、ここは昔は何と言う地名でした、という看板でも立てておけばよい。 東京が京都みたいに、「 […]

「UFOとポストモダン」(木原 善彦)

これって2005年の本なんだけれど、いまどきポストモダン、とかタイトルに付けられちゃうと、読んでるこっちが恥ずかしい。 でもUFOとポストモダンの組み合わせが、例の「ミシンと蝙蝠傘」みたいな感覚があったので、思わず手に取ってしまった。 あらゆる流行や事象を、時流に沿って語ることは易しい。 例えば、アイドル歌手の変遷を見ながら、「これは、これこれの時代背景を反映している」と語るのは、おそらく素人でも […]

「鳥居」(稲田 智宏)

珍しい鳥居の紹介と、挙句には鳥にまつわる古代神話に紙面を費やして、 鳥居のルーツへの踏み込みがなかったことに、やや不満。 個人的には、もともとは「神居」(カミイ・カムイ)で、それが「鴨居」(カモイ 地名として何か所か存在している)になり、 さらには誤写かあるいは元の意味が忘れられて「鳥居」と書かれるようになったのではないかと思ったりしている。 あの形は「天」という文字を象ったものというのも、大いに […]

「孤猿随筆」(柳田 国男)

動物関連の著作のみを集めた、柳田国男の随筆集。 古来、日本人が野生の動物とどのように関わりをもってきたか。 学問的に裏付ける文献は少ないながらも、「狼史雑話」などは単に読み物として十分楽しめる内容になっている。 「モリの実験」は、彼が飼っていた秋田犬の習性を記録したもので、何とも微笑ましい気分にさせてくれる。

「日本人の暦」(長谷川 櫂)

現代の暦には、明治以降の太陽暦(新暦)と、 西暦700年ぐらいに大陸から渡ってきた太陰太陽暦(旧暦)、 そしてそれ以前の日本古来の太陰暦(太古暦)の3つが混在しており、 二十四節気をベースに各季節の解説をしながら、これら3つの暦の絡まった紐をほどいていく、、、 というのがこの著作の狙いなんだろうけれど、 各季節ごとにそれぞれに属する季語の説明があるのだが、 その1つ1つにもれなく著者自身の句がまぎ […]

「日本的感性~触覚とずらしの構造~」(佐々木健一)

公私ともども、ぐちゃぐちゃな状態になっており(継続中)、久々の更新。 主に万葉集と二十一代集の和歌を読み解くことで、日本的感性をあぶり出そうというのが、この本の主題。 和歌論としては秀逸だと思うけど、それを「日本的感性」とまで敷衍できるかどうかは、ちょっと疑問。 和歌というのは、非常に限られた人種だけの為し事であり、かつその成熟のピーク期間は短い。 確かに他の芸術にくらべて、感性が流入している度合 […]

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