生物・進化

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「生物はなぜ誕生したのか」(ピーター・ウォード/ジュゼフ・カーシュヴィング)

  『恐竜はなぜ鳥に進化したのか』をはじめとして、 この分野ではおなじみのピーター・ウォードと、 「スノーボールアース」説で一躍有名になったジョゼフ・カーシュヴィングの、豪華タッグによる共著である。 鳥と全球凍結、この2つに共通するキーワードは、 酸素濃度、だ。 他の星の生物はさておき、 現在の地球の生物にとって酸素はなくてはならない存在であり、 であるならば、過去の生物の絶滅や進化の原 […]

「宇宙からみた生命史」(小林 憲正)

  太陽系における、生命が存在可能な範囲を、ハビタブルゾーンというが、 同じように、銀河系における、生命が存在し得る太陽系が位置する範囲を、 「銀河ハビタブルゾーン」(GHZ)と呼ぶということは、 この本で初めて知った。 生命の歴史と、生命とは何かについての考察を、 地球という閉じた系以外でも行うというのは、 最近では特に増えてきた類の本ではあるけれども 新書の限られたページ数で、 ここ […]

「ヒトはどこまで進化するのか」(エドワード・O・ウィルソン)

  ひとつひとつのトピックスは面白いのだけれど、 一冊の本として全体を眺めたとき、 果たして何を伝えたかったのかが、正直よく分からない。 普通に読めば、 「人文科学」と「自然科学」の統一、ということなのだろうが、 それにしては論旨が弱いし、 まぁ、カタいことを言わずに、気軽な科学エッセイとして読めば、 それなりには楽しめるといったところか。 たぶん、語ろうとしていることは重いのだけれど、 […]

「ダークマターと恐竜絶滅」(リサ・ランドール)

  美人さんであることでも有名な著者による、 最新の宇宙論。 第1部で宇宙全体について俯瞰し、 第2部で太陽系について語られる。 ここまででも、最新の宇宙論が満載で、 第1部と2部だけでも読む価値が十分にあるだろう。 最後の第3部がダークマターについてで、 彼女の説の骨子を説明すると、以下のようになる。 過去の生物たちの絶滅や、地球上のクレーターの成立年代を調べると、 地球が周期的な「爆 […]

「ウィルスは生きている」(中屋敷 均)

  僕らは♪ みんな~♪生きている~♪ 生き~ているから♪○○んだ♪ おそらく誰もが知っている、 「手のひらを太陽に」という唄だけれども、 「○○んだ♪」というフレーズに入る歌詞は、 「歌うんだ」「悲しいんだ」(1番) 「笑うんだ」「うれしいんだ」(2番) 「おどるんだ」「愛するんだ」(3番) となっている。 この唄においては、 「○○すること」が「生きていること」の必要条件だとしている […]

「大絶滅時代とパンゲア超大陸」(ポール・B・ウィグナル)

  「進化学」という学問分野があるのに対し、「絶滅学」が存在しないのは、 生物の絶滅は、気候・地質・天文・生物など、 各分野の学問知識を総動員しなくてはならず、 一学問としてのアプローチでは、 その真相が掴めないからではなかろうか。 だからこそ各分野の専門家は、 これまで地球上で起きた絶滅の原因を、 自分の専門に結び付けて語りたがるのと同時に、 絶滅規模としては、比較的大したことはなかっ […]

「悪魔に仕える牧師」(リチャード・ドーキンス)

  一見するとオカルト小説のようなタイトルだが、 現代を代表する科学者による科学エッセイ集である。 エッセイといっても難解な内容のものが多く、 一読する場合には、ドーキンスの理論やネオ・ダーウィニズムについて、 ひととおりの知識を持っておいた方がよいだろう。 そんな中でも、いくつかは読み易いものもあり、 論敵でもあり盟友でもあった、グールドとの逸話・書評や、 科学的根拠を無視した宗教の盲 […]

「進化とは何か」(リチャード・ドーキンス)

  ファラデーによる「ロウソクの科学」という名講義の存在を、 知っている人は多いと思う。 このファラデーが開始した科学者によるレクチャーの伝統は、 現在まで190回以上も続いているわけだが、 進化学における鬼才リチャード・ドーキンスが担当した、 1991年のレクチャーを編集したのが、この本である。 レクチャーの様子などの写真が200点以上掲載され、 しかもドーキンスの語り口もそのままに、 […]

「現代思想 2015年9月号 絶滅―人間不在の世界」

  「現代思想」なんて雑誌は、普段まず読むことがないのだが、 我が家の本棚を探してみたら、一冊だけあった。 「2005年10月号 宇宙論との対話」。 十年以上前から、自分の読書はブレてないというべきか、 進歩がないというべきか・・・。 たぶん前回もそうだと思うのだけれど、 今回も別に計画的に買ったわけじゃなく、 書店のエスカレータを降りながら、 「絶滅」というタイトルが目に付いたので、 […]

「利己的な遺伝子」(リチャード・ドーキンス)

効率的な読書というのは、ちょうど進化の系統樹と同じで、 興味のある「枝」を見つけたら、 そこから連なる「知の河」を系統的に下って(上って)ゆくのだろうが、 僕は幸か不幸か雑食性なので、あっちへフラフラ、こっちフラフラ、 いつまで経ってもひとつの分野を深堀することができず、 「知の種」の数は多いかもしれないが、 「知の進化」がままならぬ状態である。 この分野での金字塔ともいえる、この「利己的な遺伝子 […]

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