印象派

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「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」(@国立新美術館)

快晴のゴールデンウィーク最終日。 さぞかし混むだろうと覚悟して出向いたのだが、 若干時間が早かったせいか、割とゆっくりと鑑賞できた。 個人のコレクションで、ここまでの名品を揃えられるというのは、 経済力も勿論のことだが、やはり目利きが素晴らしい。 紹介したい作品はいくつもあったが、 その中でも個人的に気に入ったものを紹介しようと思う。 ・「サンタ・マリア・デッラ・サルーテ聖堂、ヴェネツィア」( […]

「ゴッホとゴーギャン展」(@東京都美術館)

企画展の場合、「何を見せるか」は勿論ではあるが、「どう見せるか」が重要となる。 特に今回の「ゴッホとゴーギャン」のような、 美術好きであれば、おそらく誰もがそのストーリーを知っているようなテーマの場合、 ヘタをすれば、作品そのものの魅力を減じてしまう可能性もある。 果たして「ゴッホとゴーギャン」という、この直球ど真ん中な企画をどう料理しているのか、 僕の興味はこの一点だった。 誰もが思いつく安易な […]

「ポンピドゥーセンター傑作展」(@東京都美術館)

思いも寄らぬ方向から、新たな発見があるというのは嬉しいものだ。 何度も見慣れてきた、東京都美術館の入り口にあるこの金属球のオブジェ。 この日、隣を通り抜けようとすると、不思議な音が聞こえてくる。 はて、と思って音のする方を見ると、子供が2人、この球を叩いているではないか。 珍しさに撮影をしている人たちはたくさんいるけれど、 叩いている人を見たことはない。 大人になってヘンな常識が身に着くと、 「作 […]

「ルノワール展」(@国立新美術館)

チケットはだいぶ前に買ってあったのだけれど、 ここのところ、休日出勤だったり色々と忙しく、 ようやく足を運ぶことができた。 というか、振り返ってみれば、 最後に美術展を鑑賞したのが、ゴールデンウィーク中の若冲展だったから、 二か月以上、絵画鑑賞を離れていたことになる。 鑑賞眼が鈍っていないか、心配なところではあったが、 そこは目に優しいルノワールでちょうどよかった。 さて、最近つくづくと考えていた […]

「マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展」(@東京都美術館)

まぁ色々とあって、美術館に足を運ぶのもだいぶ久しぶりになってしまった。 このブログを遡って確認したら、ちょうど半年ぶり。 観たかった美術展もいくつか見逃してしまったけれど、 「絵画鑑賞に飢えた状態」 を作り出すには、ちょうどいい期間だったのだと前向きに捉えることにしよう。 そんな状態にとっては、モネという画家は最適だった。 セザンヌほど理知的ではなく、ルノワールほど官能的でもない。 ほどほどの美し […]

「ホイッスラー展」(@横浜美術館)

お気に入りその1: 「黄色と金色のハーモニー:ゴールド・ガール―コニー・ギルクリスト」 色遣いの鮮やかさと、すらりとした少女の躍動感が見事。 品のあるロートレックといった感じ。 お気に入りその2: 「ライム・リジスの小さなバラ」 赤と黒のコントラストをベースにした、可憐の少女の肖像画。 モデルの意志の強さのようなものが、その眼差しから伝わってくる。 お気に入りその3: 「肌色と緑色の黄昏:バルパラ […]

「マルク・シャガール ― 版画の奇跡 無限大の色彩」(@目黒区美術館)

義太夫の稽古を終え、永田町から目黒へ。 南北線というのは、何度乗っても、不思議な違和感がある。 目黒に降りたのは久しぶりだ。 会社経営時代、仕事でよく来ていたこともあり、正直あまり良い思い出はない。 でも今日みたいな快晴の日に、権之助坂をブラブラと歩いてみると、 平日と違って若い人も多く、なかなか楽しい雰囲気だ。 坂を下りきって、目黒川を渡ってすぐ右折、そのまま川沿いの遊歩道を200mほど歩き、 […]

「プーシキン美術館展 フランス絵画300年」(@横浜美術館)

「色」というものを、物理現象として捉えれば、 まずは物体が存在し、その物体がどのような波長の光を反射するかによって、 どのような色に見えるかが、決まる。 つまりは、「はじめに物体ありき」なわけで、 その逆ということは、絶対にありえない。 絵画においても同様で、まずは形(shape)があり、 それにどのような色(color)を施すか、ということが根本のテーマであり、 そこにヴァリエーションを加えるの […]

「奇跡のクラーク・コレクション」(@三菱一号館美術館)

優れた作品には、理由がある という信念のもと、このブログでも、どこが優れているのかを、 極力具体的に分析するようにしているのだけれども、 優れている理由なんて、どうでもいいじゃん と思わせてくれるのが、デュフィとルノワール。 そのルノワールをメインとした展示なので、 行かないわけにはいかない。 ルノワールにしては珍しい、 風景画や静物画も非常に興味深かったが、 ルノワールといえば、やはり、人物画。 […]

「セザンヌ-パリとプロヴァンス」(@国立新美術館)

究極の具体は、抽象へと昇華される。 絵画の転換点は、ニュートンによる光の分解にあった。 それまで単なる「一筋の光」だったものが、物理学の天才の手により、幾色にも解きほどかれることになる。 絵画の分野では、印象派がその流儀を引き継いだ。 マティスやピカソはさらに一歩踏み込んで、色や形を、「故意に」分解してみせた。 「故意」ではないものが、純粋なる真実を捉えることを、セザンヌは証明してみせた。 風景、 […]